「女性が店を持てる職業は、美容師ぐらいだった時代」に斉風瑞さんは「ふーみん」を開いた
ついに「ふーみん」は青山へ
1980年代前半の渋谷区南平台の店を経て1986年5月、40歳のときに現在の南青山に移転。 斉風瑞 南平台のお店は、最初は母が始めた中華料理の店でした。「ふーみん」に協力してくれながら、自分でもお店をやってみたいと思ったんですね。でも、慣れないことで体調を崩してしまって私が引き継ぐことに。事情があって数年で出なくてはいけなくなって、現在の南青山、小原流会館の地下にお引越し。神宮前の店に比べると遥かに広い店になりました。 25歳で始めた「中華風家庭料理ふーみん」、いよいよ青山での営業が始まります。後篇では、南青山「中華風家庭料理ふーみん」から「斉」へ。新天地を得て、75歳で第二の料理人人生を歩み始めた“ふーみんママ”のこれからについて伺います。 斉風瑞(さい・ふうみ) 1971年、25歳のときに東京・神宮前に「中華風家庭料理ふーみん」を開店。1986年、40歳で現在の東京・南青山に移転。オーナーシェフとして厨房に立ち続け2016年、70歳を機に「ふーみん」を甥の瀧澤一喜さんに任せ勇退。2021年、75歳のときに神奈川県川崎市に「斉」をオープン。著書に『青山「ふーみん」の和食材でつくる絶品台湾料理』(小学館)、『ふーみんさんの台湾50年レシピ』(小学館)などがある。 「ふーみん」 所在地 東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1 電話番号 03-3498-4466
齋藤素子