迫力の演奏に感動、UBEクラシックコンサート、小・中学生ら940人聴き入る【宇部】
第17回UBEクラシックコンサートは13日、宇部市の記念会館で開かれた。無料招待された宇部、山陽小野田、美祢市の小・中学生とその保護者400人を含む940人が、大井剛史さんが指揮する日本フィルハーモニー交響楽団と、フルート奏者の高木綾子さんの演奏に聴き入った。UBE(泉原雅人社長)主催、渡辺翁記念文化協会、宇部好楽協会共催。 前半は、スッペの「軽騎兵序曲」とモーツァルトの「フルート協奏曲第2番二長調」を披露。2曲目では高木さんが、楽団とともに美しい音色を奏でた。アンコールに応えて、高木さんがドンジョンの「風の歌」を独奏し、来場者を魅了した。 後半は、同楽団がヨハン・シュトラウス2世の「こうもり序曲」と「ワルツ・ウィーン気質」、モーツァルトの「ディヴェルティメントニ長調」、ロッシーニの「ウィリアム・テル序曲」の4曲を演奏。アンコールのヨハン・シュトラウス1世の「ラデツキー行進曲」では、観客もリズムに合わせて手をたたき、会場は一体感に包まれた。 同コンサートは、UBEが音楽を通じて地域文化の発展に貢献しようと2008年に開始。22年から「次世代音楽文化振興事業」と題して、近郷の小・中学生を無料招待している。 竹田悠晟君(高千帆小3年)は「迫力があってすごかった。一斉に楽器の音が重なるところや、大井さんの踊るような指揮が素晴らしかった。ぜひまた来れたら」と喜んでいた。