日本を走った初めての連節バス!! 科学万博……つくば85スーパーシャトルの記憶をたどる
■万博終了後に閉鎖されていた万博中央駅が形を変えて開業
35年ぶりに常磐線の「ひたち野うしく駅(万博中央駅)」に降りたった。駅はすっかり様変わりしており当時の面影はない。 それもそのはずで、万博中央駅は万博終了後しばらく閉鎖されており、1998年に「ひたち野うしく駅」として新規開業した。これは万博中央駅を継承したものではないとのこと。 ただし、駅の西口東京寄りに万博中央駅があったことを記す記念碑が建てられており、これが唯一の証である。「かつてここに万博中央駅があった。」との書きだして始まる碑文には次のように記されていた。 ●万博中央駅跡記念碑碑文 国際科学技術博覧会"科学万博―つくば85"が筑波研究学園都市で開催されたのは1985年であった。(中略) 3月17日から9月16日までの6か月の開催期間中に、会場を埋めた観客は2000万人を超える盛況で、内300余万人が牛久町大字中根、字鳴牛、原田、兎谷津地内に臨時に設置された常磐線万博中央駅を利用した。 万博中央駅の設置面積は9.8ヘクタールに及び、さらに幅員34メートルの学園西大通り線を通じて会場まで、日本で初めての連節バススーパーシャトルが運行し、観客輸送の主役を担った。万博中央駅はまさに科学万博―つくば85の表玄関としての役割を果たし、牛久町の面目を遺憾なく発揮した。 世紀の祭典成功の一翼を担った"万博中央駅"の栄光を称えるため、ここに碑を建立して、永く記念とするものである。 昭和61年5月8日万博中央駅跡記念碑建立委員会