角田裕毅が『F1』公式によるモナコGPパワーランキングで3番手評価!「ほぼすべてのレースで好成績」今季示している安定感を称賛|F1
2024年第8戦モナコGPの結果を受けて『F1』公式が同レースのパワーランキングを現地時間29日発表した。 【動画】モナコGP決勝終盤、タイヤ温存に徹していた角田裕毅に対してエンジニアはプッシュ解禁の指示。角田は「それが聞きたかった」 同レースで予選8番グリッドを獲得し、決勝では8位入賞となったビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅は、20人中3番手という高評価になった。 角田はモナコGP予選で、今季6度目となるQ3進出を果たす。Q3では8番手タイムとなり、決勝での8番グリッドとなった。決勝では1周目に赤旗となる波乱もあったが、再開時のスタートでハードを装着した角田は、ポジションを落とすことなくP8のまま周回を重ねる。 後ろのアレクサンダー・アルボンと駆け引きを続けながら、最後は一気にペースを上げて、アルボンとの差を14.5秒まで広げて、8位入賞を果たした。 『F1』公式による5人の識者は、角田をパワーランキング20人中3番手の高評価としている。10点満点中8.4点の評点を付け、日本人ドライバーについて賛辞の内容でこう紹介した。 「角田は今シーズン、これまで開催されたほぼすべてのレースで好成績を収めている」 「紆余曲折を経たモナコも例外ではなかった。彼は再びVCARBの攻勢をリードし、予選ではQ3に進出。決勝日には貴重なポイントをさらに獲得した」 この寸評では「他チームからの関心が報じられる中、レッドブルの首脳陣に考えさせられるものを与えた」と記し、レッドブルグループ以外の他チームも関心を寄せるほどの活躍ぶりだと強調した。
モナコGPは1位~4位がフェラーリとマクラーレン、5位~7位がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とメルセデスによる対決となった。 角田が競った8位のポジションは、後ろにいるアルボン、さらにアルボンがもしピットインした場合、ピエール・ガスリーより前でピットアウトできない間隔を保ったレースペースでコントロールを続けるという、特殊な駆け引きによる成果だった。 ベスト・オブ・ザ・レストの位置でフィニッシュを続けていることもあり、前述のように「レッドブルの首脳陣に考えさせられるものを与えた」という称賛につながっているようだ。 なお、今回はポールポジションを獲得し、母国グランプリ初優勝となったチャールズ・ルクレールが10点満点評価となっている。そのルクレールを追い続けたオスカー・ピアストリが、9.2点で2番手評価となった。 また、4番手評価はアルボン、5番手評価はガスリーと、今季待望の初入賞を果たしたドライバーも高評価となっている。