「見切り発車」の会社設立、金銭管理に苦闘 元日ハム斎藤佑樹さんが語るセカンドキャリア
■子供たちに「ダイヤモンド1周を」
斎藤さんが現在描いている夢が、低学年向けの子供たちを対象にした球場建設だという。「ダイヤモンドを1周して(ホームに)返ってくるっていう経験を、子供たちにも味わってほしい」と話す言葉には力がこもった。
ただ、「経理、事務周りなど、会社をやるとそういうこともやらないといけないが、それがすごく大変。今はいろいろと苦闘しています」と、経営者としての苦労の一端ものぞかせた。
「最近、自分が元プロ野球選手であることを忘れてしまう。テレビを見ていると、こんなすごい人たちがやっている中で、自分はその世界にいたんだと思うときがある」という斎藤さん。セカンドキャリアと向き合うアスリートに対して「競技のその後の不安というのは、やっぱり(セカンドキャリアに関する情報を)知らないことにあるのかなと思う。(情報を)知ることでまず自分自身への不安を消し、自分自身がどういうことをやりたいのかを決めていくことが大事だ」とメッセージを送った。(浅野英介)