「もったいなかった」菅野が開幕6連勝を逃し初黒星 通算対戦打率4割超、オリの天敵にやられた
◆日本生命セ・パ交流戦 巨人1―4オリックス(9日・東京ドーム) 巨人が今季3度目の同一カード3連敗。リーグ3位に後退した。 【ハイライト動画】菅野智之が今季初黒星 * * * “天敵”に今季ワーストの3点目を許すと、菅野智之投手(34)は険しい表情を浮かべた。0―2の3回1死一塁。西川に右翼線適時二塁打を浴びた。フルカウントとした中での一打。「その前の球(カーブ)で仕留めたかったですが、ファウルで逃げられ、さすがいい打者だなと。3点目がなかったら展開も変わっていたと思う。もったいなかった」。粘りも見せたが開幕から6連勝はならず、今季初黒星を喫した。 「絶対に先制点を与えてはいけない気持ちが強すぎて裏目に出てしまったのかなと」と振り返るのは初回。安打と四球で1死一、二塁を招くと、西川に150キロを右中間適時二塁打とされた。紅林にも犠飛を許し2失点。西川とはこれで通算対戦打率4割1分2厘、相性の悪い相手を抑えきれなかった。それでも大崩れはせず、6回4安打4四死球も3失点と試合はつくった。 ここまで9登板で5勝1敗、防御率1・53で、クオリティースタート(6回以上自責3以下)率も100%。前回まで2失点以下の投球で勝利に貢献してきた。阿部監督も「なかなか点が入らないから、何とか先に取られないようにって、慎重になりすぎたのかなって。それだけ今のチーム状況を感じて投げてくれたので」と背番号18の思いをおもんぱかった。 次回先発は交流戦最終戦の16日・日本ハム戦(エスコン)が見込まれる。「(今季無敗だった)今まではうまくいきすぎていましたし、負けてもおかしくない試合もあった。もう1回、仕切り直して次の試合にいきます」。気持ちを切り替えて再び白星街道に乗る。(田中 哲) 堀内恒夫Point この3連戦、巨人は西川一人にやられたな。菅野も止められなかった。投手はこういう時があるんだけど、相性の悪さが高めに投げてしまう。それにしても、1イニング2四球や2死球など、制球のいい菅野にしては珍しい。軟投派になった投手がこれでは苦しい。ストライクゾーンのスライダーはバットに当てられ、空振りが取れない。根気よく投げないといけない、ということだろう。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)
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