【注目のコンパクトSUV】エスクード改め新生フロンクスへ。ガジェット感漂う斬新デザインで若年層を取り込めるか!?
インテリアデザインはなんとも古風というか、従来のスズキらしさが爆発。スズキはデザイナーをイタリアのカロッツェリアに出向(お勉強)させたりと、いい環境を整えてきたのですが、イケてる外観に反し、ダッシュボードのデザインとかもうコテコテの古き良き国産車の眺めなのです。
なんでもかんでもミニマルに、プレーンにスッキリと……とは思いませんが、シルバー塗装の加飾を含めた造形など「大丈夫ですか?」といいたくなります。
他車流用部品は上手に使えばいいと思うのですが、ダッシュボードは車種ごとにデザインし金型を起こし成型。つまり、専用品なのですからツメの甘さを感じてしまうのです。とはいえ、全体を俯瞰して見ればクルマらしい眺めである、といえなくもないのですが……。
まとめます。エクステリアデザインは花丸ものの100点満点。ワイド&ローなクーペ調のフォルムはこのクルマ最大の美点といえるでしょう。一方、インテリアデザインは好き嫌いハッキリしちゃう印象です。4WDモデルはフロア剛性を高め、振動対策に部分的補強やブッシュ類で対策しているので、「WR-Vに四駆があったらな~」という方にオススメしたいと思います。
スズキはかつて売れていたコンパクトSUVのエスクードを、時間をかけて売れないクルマに変えてしまいました。そのままエスクードの車名を使えたら老若男女を問わず、広く訴求できたんです。売れる要素の多いフロンクスだけに、なんとか成功して欲しいですね。ではまた! Text:Seiichi Norishige
教重 誠一