「天伯様」のお力で… 電話でお金詐欺被害防止の御朱印 霜月祭りの地元上村で配布
飯田市の遠山郷(南信濃、上村)に伝わる「遠山の霜月祭り」(国重要無形民俗文化財)の舞台の一つ、正八幡宮(上村)が、電話でお金詐欺(特殊詐欺)被害の防止に役立てようと特製の御朱印を作った。霜月祭りの舞に登場する赤い面を着けた「天伯様」の写真をあしらった。上村地区に全戸配布し、残った分は無料で配る。 【写真】特製御朱印 正八幡宮の禰宜(ねぎ)を務めるデザイナー宇佐美真弓さん(58)が発案。宮司を務める夫の秀臣さん(65)は自治会で防犯担当の部会長を務め、地区全体で関心を高めてもらおうと、自治会の協力を得て28日に全180戸に配る。
祭りで天伯様が頭の動きで「叶」の字を描く舞をすることにちなみ、御朱印に「叶詐欺撲滅」と記した。飯田署上村駐在所の協力で特殊詐欺への注意を呼びかける台紙も付けた。秀臣さんは「電話の近くに置き、注意しながら通話してほしい」と話す。 B6判200枚を作った。残りは正八幡宮や上村自治振興センターで配る。問い合わせは同センター(電話0260・36・2211)へ。