ヤクルト・村上宗隆、メモリアル弾で〝確信歩き〟 松本健を援護「これで僕の野球人生が終わりじゃない」
(セ・リーグ、ヤクルト2-0広島、6回戦、広島4勝2敗、15日、松山)思い出の地で偉業を成し遂げた。ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が八回2死で放った右中間席への9号ソロは、史上115人目の通算200本塁打。スタンドインを確信する〝確信歩き〟を見せ、一塁側ベンチを向いてほえた。 【写真】通算200本塁打を放ち、つば九郎から記念ボードを受け取る村上 「勝てたのでホッとしている。(新人で同学年の松本)健吾がいい投球をしていたので、追加点を取って楽にさせたいという気持ちだった」 24歳3カ月での到達は清原和博(西武)の24歳10カ月を抜く史上最年少記録。矢崎のフォークボールを完璧に捉えた。プロ1年目の2018年に参加した松山市での秋季キャンプ。午前中は守備中心、午後は2時間続いた7カ所での打撃練習を行い「食べるものが血の味がした」と振り返る。「1年目から松山でたくさん練習をして、原点だと思っている。そういう場所で節目の本塁打を打てたのはうれしい」とスタンドを見渡した。 4日の中日戦(神宮)で通算199本塁打を放ってから35打席ぶりの一発。安打も21打席ぶりだった。早出の打撃練習では「脱力」を意識。「しっかりつながった。久々にいい感触のホームランだった」とうなずいた。 「これで僕の野球人生が終わりじゃない」。あくまで通過点。今後も多くの人を魅了するアーチを描く。(赤尾裕希)