ルペン氏の国民連合、ウクライナ支援は前向きも派兵には反対-党首
(ブルームバーグ): マリーヌ・ルペン氏率いる極右政党「国民連合(RN)」のバルデラ党首は、防衛に必要な弾薬をウクライナに提供することには賛成だが、より広範な戦争を引き起こす恐れがある兵器は提供しないと述べた。ウクライナの戦争におけるフランスの役割についてマクロン大統領に比較的近い立場を示した格好となった。
ただマクロン氏と違い、フランス軍の派兵には反対を表明した。
RNが今回の選挙で圧勝した場合、バルデラ氏が首相になる可能性がある。同氏は19日、パリ郊外のビルパントで開催された防衛展示会「ユーロサトリ」を訪れ、「ウクライナには防衛に必要な弾薬と兵器の保有を望む」と述べた上で、「レッドライン(越えてはならない一線)は変わらない。つまり何らかの影響を伴うような兵器には反対だ」と続けた。
RNとロシアの関係からウクライナ支援に対する同党の見解は疑問視されていた。同党が政権を握った場合、新たにウクライナ支援を後押しする動きは水泡に帰す恐れがあると、一部の欧州連合(EU)諸国は懸念していたが、バルデラ氏の発言内容はこうした懸念を緩和する可能性がある。マクロン氏はウクライナ支援においては特に積極的で、陸軍教官の派遣なども計画している。
バルデラ氏は「フランス軍をウクライナに派兵することには反対だ」と述べた。
原題:Le Pen’s Party Backs Arming Ukraine, Says ‘No French Troops’
(抜粋)
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Ania Nussbaum