「地域おこし人材を育成する大学」が岐阜県・飛騨で開校予定。“真の地域おこし”プロジェクトって?
コロカルニュース
飛騨古川駅東開発と〈一般社団法人CoIU設立基金〉が「Co-Innovation Valley」プロジェクトを始動。“真の地域おこし”を掲げるこのプロジェクト、一体どんな構想なのでしょうか? 【写真で見る】共創拠点の商業施設〈soranotani〉のイメージ。器のような、盆地のような空間が広がる。 開業に先立ち、共創拠点の商業施設〈soranotani〉の建設予定地である飛騨古川駅東口の工場跡地にて、プロジェクトのキックオフイベント『Co-Innovation Festival』が開催されました。 ■地域おこしプロジェクト「Co-Innovation Valley」とは? 「Co-Innovation Valley」とは、地域資源を活用する3つの事業を軸にした“日本初の真の地域おこし”プロジェクトです。ひとつ目の事業は、「“共創学”を主軸にした地域おこし人材を育成する大学の開校」。 地域の循環経済を生むような産業おこしができる人材育成を目指し、まちづくりの拠点となる共創拠点として、2026年に地域とつながる共創拠点「Co-Innovation University(仮称 CoIU)」の開学を目指し準備を進めています。 この大学の特長は、全国と連携した「共創学」。1年次は飛騨をメインキャンパスとし、2年次以降は連携する全国の連携地域から関心のある拠点を選択し、共創学を学びます。 地域との共創を大切にし、実際に地域で行われるプロジェクトに参画することで、実践しながらリアルに学ぶことを目指しているのだとか。 また、2027年開業予定の共創拠点にはキャンパスの一部ができるだけでなく、古民家や料亭を改築することでまち全体がキャンパスとなる、地域に根差した大学を目指しています。 ふたつ目の事業は、「地域に根差したまちづくりを目指す商業施設」の開業。同プロジェクトでは2027年に、地域とつながる新たな共創拠点の商業施設〈soranotani〉を開業することを目指しています。 施設は飛驒古川駅の東口(東洋工場跡地)に建設予定。藤本壮介氏が手がける建物は、飛騨の山に囲まれた盆地の上にお椀のようなかたちの屋根を設計し、建物のなかから上空を見上げると空に続いているような体験ができるなど、ユニークな構造の施設になる予定です。 そして3つ目の事業は、「地域資源を使った再生可能エネルギー産業」づくり。岐阜県飛騨エリアは面積の90%を森林が占めているにもかかわらず、資源を活用しきれていないのが現状です。この課題を解決すべく、地域資源をエネルギー産業に活用した再生可能エネルギー事業や、まちづくりの拠点となる共創拠点を設立。 このように、地域資源を活用した3つの事業を組み合わせることで“真の地域おこし”を目指すといいます。 ■食、アート、工芸、自然を体験できる『Hida Co-Innovation Festival』 このプロジェクトに先駆けて、「飛騨の情熱を集める見本市」をテーマに、食、自然、アート、工芸など、共創のきっかけとなるマルシェを9月21~23日に開催しました。 飛騨からはじまる次なる豊かさのコンセプトや、開学・開業の目的を理解、協力し合えるよう、展示・体験ブース、トークセッションなどを行い、岐阜県をはじめ、プロジェクトに興味がある人々が集まりました。 今回のイベントでは、段階を踏んで地域共創の取り組みを理解してもらうために、プロジェクトのビジョンを共有。 地元の人々に共感してもらうために、学長候補の宮田浩章氏や代表理事の井上博成氏などをはじめプロジェクトに賛同する人たちも登壇し、トークセッションを行いました。