15歳のキム・ダヒョン、日本語で「津軽海峡冬景色」完璧歌唱に拍手喝采 『トロット・ガールズ・ジャパン』上位進出者の初コンサート
韓国の歌謡曲ジャンル「トロット」をテーマに新たな歌姫を発掘するオーディション番組の日本版「トロット・ガールズ・ジャパン」の上位進出者らによる初コンサートが30日、東京・大手町三井ホールで開催された。昼の部では韓国のバラエティー番組「トロット・ガールズ・ジャパン 日韓歌王(かおう)戦」に出演した歌姫キム・ダヒョン(15)と、審査員を務めた”トロット王子”ことシン・ユ(42)がゲスト出演。音楽交流に新たな一歩を刻んだ。 「トロット・ガールズ・ジャパン」は昨年に開催され、ジャンルを問わず日本の名曲を令和に歌い継ぐ歌姫たちが誕生した。その上位進出者7人が韓国のサバイバル歌番組「現役歌王」に出演す同国のプロの歌姫7人と自国文化の名誉をかけて激突する「日韓歌王戦」が韓国地上波放送局のMBNで放送され、平均視聴率12%で全局1位を獲得。同番組は日本でもWOWOWとABEMAで全話無料放送された。 この日実現した初コンサート「TROT GIRLS JAPAN 2024」の昼の部には歌王戦に挑んだメンバー7人が集結。それぞれが番組内で披露した楽曲を中心に美声を届けた。JUDY&MARYの「Over Drive」などを披露したかのうは「番組に出て以来、韓国の方や世界各国の方がSNSをたくさんフォローしてくれて、TikTokは8万人くらいから今23万人にまで爆上がりした」と驚きながら「これからもいろんなステージに出てレベルアップしていきたい」と声を弾ませた。 16歳の住田も歌王戦で歌った近藤真彦の「ギンギラギンにさりげなく」を披露。同曲も番組公式YouTubeで400万回再生を突破するなど大バズりした。一方、15歳のキム・ダヒョンも”親衛隊”も韓国から駆けつける中、勝負服のピンク色のチマ・チョゴリ姿で歌王戦でも審査員をうならせた石川さゆりの「津軽海峡冬景色」を日本語で完璧に歌いこなし、拍手喝采を浴びた。 2人は結成したばかりのユニット「Lucky PangPang(ラッキーパンパン)」として、29日に配信開始となった楽曲「ダムダディ」の日本語バージョンも初披露。ダビョンは「日韓で初めての2人ユニット結成という形になり、これからも愛子姉さんと一緒に素晴らしい、キュートな新しいステージを皆さんにお届けしたい」と無邪気な笑顔を見せた。 最後は出演者全員で美空ひばりさんの名曲「川の流れのように」を合唱。トロット界をけん引してきたシン・ユは「今日1回きりで終わるのではなく、これからが始まり。今後も音楽の交流が長く続いてほしい。素晴らしい時間でした」と満足げに語った。
中日スポーツ