JO1・鶴房汐恩が主演ドラマ「ブルーバースデー」で見せた多彩な声の演技に魅了される
2019年に、社会現象を巻き起こしたオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」。同番組の参加者101人の中から視聴者によって選ばれた11人のメンバーで結成された、グローバルボーイズグループ・JO1。アーティストとしてはもちろん、俳優としても積極的に活動しているメンバーの1人が鶴房汐恩だ。爽やか系のビジュアルと親しみやすい笑顔に加え、パフォーマンス時に見せるパワフルなダンスとセクシーな表情、そして多彩な歌声といった多面的な魅力の持ち主として知られる鶴房は、日本でも大ヒットした「愛の不時着」のプロデューサー、ユン・ヒョンギが手掛けたドラマ「ブルーバースデー」の日本語版リメイクで、若手女優・松井愛莉とW主演を飾った。 【写真を見る】制服姿の鶴房汐恩と松井愛莉 17歳の誕生日、幼なじみで初恋の相手だった准(鶴房)を突然失ってしまった花鈴(松井)。それから10年後、27歳の誕生日を迎えた花鈴は、偶然にも准の遺品となったフィルムカメラと彼が撮った写真を見つける。忘れたくても忘れることができなかった准への思いと、准を失った悲しみが再び爆発し、耐えきれずに写真を燃やしてしまう花鈴。すると、彼女は写真が撮影された10年前のその日にタイムリープしていた――。 本作で鶴房が演じる准は、フィルムカメラを愛する男子高校生。幼なじみの花鈴の誕生日を祝うために、写真部の部室を飾り付け、ピンクの可愛らしいケーキを用意するなど、女心も掴むような少年だ。アニメ好きを公言し、声の演技の重要性を熟知している鶴房は、さまざまな声を使い分けることで、准というキャラクターに確かな体温を与えていく。 大人になった花鈴が高校生時代を思い返すシーンで登場する准は、ちょっとハスキーな低く優しい声で花鈴を包み込む。そして、彼が生前に書いていた自分宛てのラブレターを10年越しで花鈴が読むシーンでは、鶴房の繊細な視線の演技によって、准がどれだけ花鈴を思っているのかが観る者の胸に刻まれ、「大好きなんだ、花鈴」というセリフに込められた溢れんばかりの愛には、花鈴と同じように涙を共に流してしまうはずだ。 そして、第2話のクライマックスでは、花鈴が過去を変えたことで、ついに27歳の准が登場する。おでこを出した大人っぽいヘアスタイルと、余裕を感じさせるゆったりとした雰囲気の准は、突然抱きついてきた花鈴に「どうした?」とささやいたり、ベッドで腕枕に誘う時に「おいで」と呼び掛けたり...。その声から滲む甘さは高校生時代の准にはなかったもので、鶴房は声のトーンだけで彼の10年間の成長だけでなく、花鈴と過ごしてきた日々の厚みすらも体現してみせた。さらに、医師となった准が勤務先の病院からの呼び出し電話に応えるシーンでは、彼が優秀な医師であることがうかがい知れる、知的な声も聞かせる。 時空を超える不思議な力を手に入れた女性が、愛する人を取り戻すためにタイムリープを繰り返す中で、新たな事件が発生していくさまを描くサスペンス・ラブストーリー。鶴房が魅せる自然体の演技にも注目しながら、切なくも胸に迫る物語の結末を見届けてほしい。 文=中村実香
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