一般会計は3%減の240億円に 新年度当初予算案 館山(千葉県)
館山市は21日、令和6年度一般会計当初予算案を発表した。予算規模は240億2300万円(前年度比3・0%減)で、過去最大だった前年度を下回ったものの、館山中学校の整備事業や物価高騰などの影響で、過去2番目の規模となった。26日に開会する市議会3月定例会に提案する。 新年度予算では、「若者が戻って来る、戻って来たい、移住したいと思えるまちづくり」「誰もが住んで良かったと思えるまちづくり」を進めるため、▽出産・子育て支援▽教育環境の整備・充実▽経済・観光の活性化――の3点を予算編成の柱とした。 歳入をみると、市税は56億5036万円(同2・7%減)で、個人住民税の定額減税に伴う市民税の減収などを見込んで減少。地方交付税は46億円(同増減なし)で、前年度と同額を見込んだ。 国庫支出金は37億2479万円(同12・3%増)、県支出金は12億4879万円(同20・5%減)。清掃センター長寿命化改修事業が終了したことで借金の市債は29億7120万円(同20・6%減)と減少。財政調整基金から14億9300万円を取り崩して、予算を編成した。 歳出をみると、人件費は42億553万円(同5・8%増)、扶助費は39億3766万円(同1・1%増)、物件費は35億8255万円(同3・2%増)。 公共事業の投資的経費は、48億6560万円(同18・6%減)。館山中の整備事業が継続しているが、清掃センター長寿命化改修事業の終了で減少した。借金の返済に充てる公債費は17億3622万円(同1・1%増)とした。 予算編成後の基金残高は総額37億3034万円で、うち財政調整基金は5億3306万円となる。6年度末の借金の市債残高は、233億3113万円となり、前年度末と比較して13億3848万円、6・1%増を見込んでいる。