〈奥能登豪雨〉輪島で浸水の仮設、退去開始
奥能登豪雨で床上浸水した輪島市内の仮設住宅で復旧工事が行われることを受け、住民が一時的に退去する手続きが30日、現地で始まった。復旧工事は年内をめどに完了して仮設住宅に再び暮らせるようになる。 石川県は10月上旬にも床下の泥を撤去して洗浄・消毒するなどの復旧工事を始める。住民は工事中、避難所や親戚の家、自宅などに身を寄せる。 市は1日から、被災者の家財を一時的に保管する。復旧工事の完了後は、市が保管場所から仮設住宅に預かった家財を戻す。仮設住宅の鍵を返却した橋本幸子さん(50)は「二度と浸水被害が起きないようにしてほしい」と話した。 30日は輪島市久手川(ふてがわ)町や能登町久田で安否不明者2人の捜索が続いた。29日には久手川町を流れる塚田川下流の竹やぶで不明者の一人である輪島中3年の喜三(きそ)翼音(はのん)さんの制服が見つかった。