実は最強格!?『呪術廻戦』あまり活躍しなかったけど「使い方によっては化けそうな術式」
■術式1つで能力が完結している!「空を操る術式」
偽夏油こと羂索が画策した「死滅回游」。現代に受肉した過去の術師も多くいる中で、仙台結界で実力を有する四人の泳者の内の一人が、烏鷺亨子だった。 彼女は宿儺らと同じく平安の時代を生きた術師であり、 藤氏直属の暗殺部隊「日月星進隊」にて隊長を務めていた。呪術全盛と呼ばれた平安時代に、暗殺部隊の隊長を任されるのだから、結界内でも実力者に数えられているのは当然だろう。 そんな彼女が有する術式は「空」を操る術式。こちらも分身術式同様正式な術式名は不明なままだが、空間をまるでカーテンやテントのようにつかむなど「面」で捉えられ、空間を操れる。 イメージしづらいかもしれないが、その効果によって飛行や攻撃・防御・回避・カウンター・透明化など幅広い応用が可能になるといえば、強力な術式だと分かるだろう。 作中では特級術師である乙骨憂太、さらに同じ結界内の実力者である石流龍とも激闘を繰り広げた烏鷺。反転術式も会得しており、傷を負っても回復して戦闘を続行できるなど、術師としてのレベルも高かった。 最終的には領域展開後の隙を突かれて重傷を負い、ポイントを乙骨に譲渡して退場したものの、術式の汎用性が非常に高かったことは間違いない。 事実、宿儺との最終決戦の中、乙骨は領域展開時、自身の術式である「模倣(コピー)」によって烏鷺の「宇守羅彈(うすらび)」を最初に発動している。この描写からも、乙骨が烏鷺の術式のポテンシャルを評価していることがうかがえる。
■味方を永遠に蘇生できる!?新田新の「状態を固定する術式」
主人公である虎杖らの属する「高専サイド」と呼ばれる呪術師たちの中には、直接的な戦闘ではなく、バックアップやサポートのための人員も存在する。新田新もその一人だ。 新は伊地知潔高と同じ補助監督を務める新田明の弟で、東堂らが通う京都呪術高専の一年生。本格的な登場は「渋谷事変」で、真人と交戦する虎杖、釘崎のもとに駆け付け、自身の術式を使用してサポートをおこなった。 その術式とは「呪力を込めて触れた対象の状態を固定する」というもの。これまた正式な術式名は不明で、新田自身がサポートとして立ち回っていたため、直接的な戦闘で活かせる可能性は高くなさそうだ。 しかし、この術式の真価は「負傷した部位に使用すればそれ以上悪化しない」という使い方ができる点だ。作中でも、傷を負った虎杖と重傷の釘崎に使用し、以降の戦闘継続や回復につなげた。 傷を治す点では明らかに反転術式のほうが有用だが、呪力消費が多く、他人へのアウトプットも困難な分、誰に対しても有効な新田の術式は「命をつなぎとめる」という点で分があるといえる。 さらに、戦闘中に負傷した人の傷の悪化を術式で防止し、回復が困難にならないうちに反転術式使いに治してもらい、また戦闘に入るといった「つなぎ」の役割を担うこともできそうだ。 新田の登場回数は非常に少なく、当人の術師としての力量は不明だが、もし相当の実力を有していたなら共闘者の生存率、戦闘継続率は大幅に上昇するだろう。 一年生ゆえに実戦経験はまだ少ないだろうが、虎杖や伏黒恵ら同じ一年生でも突出した実力者もいるため、彼も優秀な術師であることを願いたい。 『呪術廻戦』の術式といえば、五条の無下限呪術をはじめとした最高峰の実力者のものに目が行きがちだが、作中では活躍の場がなかっただけで意外と強力そうな術式も存在する。 願わくば、彼らが術式を十全に活用して活躍する場面も何かしらの形で見たいものだ。
レールガン