トランプ陣営がNYで選挙集会、黒人・ヒスパニック有権者に照準
Helen Coster Nathan Layne [ニューヨーク 23日 ロイター] - 米共和党の大統領選候補となるトランプ前大統領の選挙集会が23日、ヒスパニックと黒人の住人が多いニューヨーク(NY)市サウスブロンクスにある公園で開かれ、数千人の支持者が参加した。民主党のバイデン大統領の支持基盤を崩す狙いがある。 黒人やヒスパニックは伝統的に民主党を支持し、2020年選挙におけるバイデン氏勝利に重要な役割を果たしたが、最近の世論調査ではトランプ氏への支持を強めている。 NY州については、トランプ氏は20年に23%ポイント差で敗れており、政治アナリストによれば今年も勝てる見込みはない。しかし、NY市で多くの支持者を集め主要テレビ局が取材すれば、全米の黒人・ヒスパニック有権者にメッセージを伝えるのに役立ちそうだ。 政治アナリストは、バイデン氏が有色人種の有権者からの支持を落としていることについて、インフレの影響が一因と分析している。 トランプ氏の演説を聞くため集会に参加した聴衆は、白人が多い同氏の一般的な集会よりも多様な人種構成となっている。支持者らは「トランプは正しかった」、「ウルトラMAGA(米国を再び偉大に)」といった同氏を支持するスローガンが書かれた野球帽をかぶっていた。