ピーター・クラウチが元同僚シャビ・アロンソに忠告 「リヴァプールの監督就任は早すぎる」
リヴァプールで共闘した間柄
リヴァプールのユルゲン・クロップ監督が今季終了後に退任することが発表されて以降、同クラブの新監督の最有力候補と目されているのは、レヴァークーゼンのシャビ・アロンソ監督だろう。 現役時代にリヴァプールに所属していた経歴、さらに監督就任2季目にしてレヴァークーゼンを立て直し、ブンデスリーガでは2位バイエルン・ミュンヘンに勝ち点10差をつけて首位を独走するまでに変貌させた指導者としての手腕。この二つを考慮すれば、シャビ・アロンソ監督がクロップ監督の後継者として連日メディアから取り上げられるのは、当然の成り行きかもしれない。 ただし、シャビ・アロンソ監督がリヴァプールに行くのは時期尚早という懐疑的な意見を口にする評論家やリヴァプールのOBも一定数存在する。 現役時代にリヴァプールでシャビ・アロンソ監督と同僚で、イングランド代表でも活躍したピーター・クラウチ氏もその一人のようだ。クラウチ氏はイギリスの有料放送『TNT Sports』の番組内でシャビ・アロンソ監督について尋ねられると、今年の夏にリヴァプールの監督となるのは賢明な選択ではないとの考えを明かしている。 「シャビ・アロンソは、リヴァプールの候補者リストの中でかなり上位に位置付けられていると思う。レヴァークーゼンでは信じられないぐらい素晴らしい仕事をしているし、リヴァプールについてはその内側も外側もよく知っている。彼とは一緒にプレイしたことがあるけど、ファンタスティックな人物だよ。勤勉で常に考え続けるタイプで、指導者になったことも理解できる。でも、リヴァプールの監督はまだ早すぎるよ。あそこはメガクラブだし、クロップの後任を務めないといけないのだから」 シャビ・アロンソ監督はレヴァークーゼンと2026年6月末まで契約が残っていて、さらにリヴァプールだけでなくバイエルンも次期監督候補として招聘に乗り出しているとされる。レヴァークーゼンに留まるのか、それともメガクラブへのキャリアアップか。自身の去就について明言を避けているシャビ・アロンソ監督の決断に俄然注目が集まっている。
構成/ザ・ワールド編集部