【NBA】八村塁の成長と貢献 レイカーズのプレイオフ躍進&NBA優勝争いに必要な存在へ
八村塁の隠れた貢献
一面的なスコアラーというレッテルを貼られて長かった八村だが、それが変わりつつある。 リバウンド数は平均的に見えるが、八村はチームを助けることをしている。1試合平均のボックスアウトはデイビスに次ぐチーム2位だ。相手のオフェンシブリバウンドが危険となるのを封じている。 八村が10リバウンドを記録し、レイカーズが136-124で勝利した3月のメンフィス・グリズリーズ戦後、ジェームズが「僕たちにとっての鍵」と評したように、チームメイトもそれに気づいている。 また、守備でも八村は賢いプレイをしている。ブロックの数字は卓越したものではない。だが、正しい場所をとり、縦への素晴らしい力を生かすことで、相手のショットに影響を及ぼしているのだ。『Crafted NBA』によると、リム付近で八村が守っている時の相手選手のショット成功率は、見込みより4.4%低い数字となっている。 八村は素晴らしい勝者に変貌を遂げつつある。ボックススコアで見えるよりもはるかに大きな貢献をし、周囲の選手たちをより良くさせるような存在だ。ウィザーズで正しい役割を見つけられないようだった若手有望株とは大きく異なる選手になっている。ジェームズも最近の八村がスターターとして「とても快適」な様子だと話した。 ロサンゼルスで八村はすべてがうまくいっている。彼がレイカーズを非常に危険なチーム、昨季のような驚きの快進撃を続けるかもしれない存在としているのだ。 おそらく、王者デンバー・ナゲッツが乗り越えられない壁であることは変わらない。だが、今季のレイカーズはオクラホマシティ・サンダーとの対戦で3勝1敗を記録している。そして彼らとの試合で八村はフィールドゴール成功率53.3%、3P成功率54.5%をマークしているのだ。もしもプレイオフのファーストラウンドでレイカーズがサンダーと対戦したら、再び上位シードチームにとって立ちはだかる存在となるかもしれない。
Stephen Noh、坂東実藍 Miran Bando