ミツバチの大群が……メジャーの試合も遅らせる“分蜂”とは 温暖化でスズメバチの活動長く→巣も大きく?【#みんなのギモン】
■巣がないと基本的に刺さないミツバチ
菅原解説委員 「高橋准教授によると、巣がなければミツバチは基本的に刺すことはありません。ミツバチが刺すのは、巣の子どもやハチミツを食べに来た天敵に対してです。分蜂を見かけても慌てず騒がず、近づかない。数時間もすると新しい巣を作るために移動していくそうです」 桐谷キャスター 「花粉を運んだり受粉したりするミツバチがもしいなくなってしまったら、世界中の農作物の3分の1がなくなるとも言われています。ミツバチを見かけたら、遠くから見守りたいなと思います」 鈴江奈々アナウンサー 「そういう情報を聞くと、ミツバチさんにむしろ感謝しなきゃいけないですね」
■毎年死者を出しているスズメバチ
菅原解説委員 「ただ、ミツバチと違って注意した方がいい凶暴なハチもいます」 「2022年に撮影された映像では、キイロスズメバチを駆除する様子が捉えられています。『埼玉39消毒』の櫻庭誠治さんは『どう猛性が高くて、人間にとっては非常に危ない種類ですね』。依頼者の息子は刺されたといいます」 「私たちの家のすぐそばに巣を作り、毎年死者も出ているスズメバチ。いつがシーズンだと思いますか?」 森アナウンサー 「夏休みに気を付けろと言われた覚えがあるので、夏ですか?」
■温暖化でスズメバチの活動に変化?
菅原解説委員 「そうです。最も活発なのは、夏から秋にかけてです。ただ、九州大学大学院(応用昆虫学)上野高敏准教授によると地球温暖化の影響でスズメバチの活動シーズンが長くなってきているといいます」 「スズメバチの種類によっても多少違いはあるそうですが、東京周辺なら桜の終わり頃の4月中旬から活動し、5月上旬はちょうどスズメバチが冬を越して目が覚め、活動を始めている時期だといいます」 「ただ温暖化が進むと冬を越して生き残れる確率が高くなります。さらに春の活動開始が早くなり、秋の遅くまで活動できます。活動期間が長くなると、巣も大きくなるということです」 鈴江アナウンサー 「大きいスズメバチの巣に遭遇してしまったら、どうしようと(思ってしまいます)。正しく恐れた方がいいわけですよね?」 忽滑谷アナウンサー 「期間が長くなっているということは、私たちが遭遇する可能性も高くなっているということですよね?」 菅原解説委員 「そうです。心配なのが、都市部で増えていると考えられるということです。都市部でも生きられる“都会型”のキイロスズメバチなどは天敵がおらず、温暖化でより繁殖しやすくなったことにより、個体数も増えている可能性があるといいます」