フィンエアー、A350全機が新仕様に 長距離国際線の客室更新完了
フィンエアー(FIN/AY)は、長距離国際線に投入している全機材の客室リニューアルを完了した。新しいビジネスクラスとエコノミークラスに加え、プレミアムエコノミーを新設したもので、総額2億ユーロ(約340億円)を投じた。 【写真】フィンエアーのA350新ビジネスクラス 新シートを採用したエアバスA350-900型機の新仕様機は、現地時間2022年10月30日開設のヘルシンキ-羽田線を皮切りに日本路線へ導入。新ビジネスクラス「AirLounge(エアラウンジ)」は、リクライニング機構を用いずにベッドポジションを実現する「レイフラット」と呼ぶ機構を取り入れた。米コリンズ・エアロスペース製で、フィンエアーがローンチカスタマーとなった。 家具のような快適さをテーマに、シートはマットレスパッドとマリメッコデザインの限定版テキスタイルを使用。中央席の頭上にオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)がないため、広々とした空間を実現している。座席数は3クラス278席で、ビジネスが43席、プレミアムエコノミーが24席、エコノミーが211席となっている。 プレミアムエコノミーは新たに設定。シートピッチは38インチ(96.5センチ)でエコノミークラスより7インチ(17.5センチ)長く、リクライニングを改善してレッグレストが脚全体をサポートするようにした。 夏ダイヤの日本路線は、ヘルシンキ-羽田線を週7往復(1日1往復)、成田線を週6往復、関西線を週5往復、5月30日から4年ぶりに再開した中部線を週2往復の4路線合わせて週20往復運航。機材はすべてA350-900となる。2025年3月30日開始の夏ダイヤでは、成田線を週7往復、中部線を週3往復に増便し、日本路線を週22往復運航する。
Tadayuki YOSHIKAWA