駅発わずか2時間でも「陣跡&史跡」4か所まわれる「関ケ原」歴史・低山ハイキング
「関ケ原」と聞くと、日本の歴史のターニングポイントとなった戦いの地であることを思い浮かべる人は多いだろう。1600年に東軍の徳川家康と西軍の石田三成の天下分け目の決戦「関ヶ原の戦い」が行われた舞台であることは広く知られている。 ■【写真21枚】歴史の舞台「関ケ原」で駅からハイキング! わずか2時間でも名将たちの陣跡の見どころが盛りだくさん しかし、京都や鎌倉のように大規模な観光地となっておらず、筆者は、少し地味な印象も持っていた。だが、実際に訪れてみると歴史を感じられるロマンあふれるスポットであった。 今回は筆者が実際に関ケ原を訪れ、2時間ほどハイキングを堪能してきたので紹介したい。
■名古屋から意外と近い! 1時間ほどの場所にある関ケ原
「関ケ原」というと、漠然と遠いイメージを持つ人もいるかもしれないが、名古屋駅からはJR東海道線を利用して、1時間程で訪れることができる。東海道新幹線の米原駅からも在来線で20分程の立地なので比較的アクセスのよい場所にある。 歴史的な合戦場はJR関ケ原駅から徒歩圏内に多く残っているので、実はウォーキングしながら訪れやすい場所となっている。筆者も関ケ原駅から徒歩で周辺をめぐり、歴史の舞台を味わった。
■駅を降りたらそこは「歴史の舞台」
関ケ原駅を降りたら、もうそこは合戦場の舞台。駅から線路沿いに歩いたら、5分もしないうちに、最初の舞台が見えてくる。線路を越えて直ぐの場所にあるのが「東首塚」と「松平忠吉・井伊直政 陣跡」である。 東首塚とは、家康が関ケ原合戦後、味方が討ち取った敵将の首実検(討ち取った首を持ち寄って確認したり、戦功の判定をしたりすること)をし、その後、東西の2か所に埋葬したうちの東側にあることからその名がついたという。 当時は誰を倒したのか討ち取った首で判断したとされており、今考えると少し残虐な方法にも思えてしまうが、「首化粧」というお歯黒を施す仕事もあったといい、お歯黒をすることで良い恩賞を称えることもあったとされる。 「松平忠吉・井伊直政 陣跡」は、東首塚とほぼ同じ場所にあり、赤門があって石碑が立ち、これからの散策に胸が躍るスポットだ。 東首塚からは北側の景色が開け、町役場や笹尾山にある「石田三成 陣跡」まで眺められる。