衆院選スタート 注目の福島3区、ドタバタ“自民”vs一本化なし野党 裏金問題が争点に
■小熊氏「これまでの選挙戦以上に期待の声を感じる」
選挙戦初日、会津若松市のメインストリートで、小熊さんの第一声は鳴り響いた。 小熊候補 「皆さんの未来のかかった、明日のかかった、この重要な選挙です。このまま裏金の政治を続けていくのか、それとも皆さんのために公正で正直な政治を取り戻していくのか。そしてまた一部の富裕層だけに許される、そうした経済政策を進めていくのか。給付金つき定額減税などを導入して分厚い中間層を作る、そうした政治にしていくのか。東京中心の日本からまさに真の地方の創生に向かっていくのか。こうしたことが問われている選挙であります」 小熊さんの選挙スタイルは、走る、走る、走る!趣味のマラソンで鍛えた脚力を武器に、街中を時にはスピーカーを持って走り回り有権者にアピール。 選挙カーの中ではこんな一幕もあった。 小熊候補 「今回スピーカーがいいのかな?前回と違う?」 選挙スタッフ 「違う違う」 「すてき、すてき」 小熊候補 「いや、(元が)いいからさ」 同乗する選挙スタッフを盛り上げながら、遊説を進める小熊さん。 まずはなじみの地元、喜多方市へ向かい、午後には喜多方市から約3時間かけ、新しく選挙区に追加された白河市へ。 知名度に課題がある地域にもかかわらず、多くの支援者の姿がみられた。 小熊候補 「これまでの選挙戦以上に期待をしていただく声を感じていますし、今の政治に対する不満、これを何とか変えてくれよと、この地方の厳しさをしっかりと変えてくれと、そういう熱い思いを多くいただいています」 3人の候補が立候補した福島3区。前回の衆院選と違い、共産党の候補が立候補していることに関しては、次のように話した。 小熊候補 「それ(共産党の票)が今回入らないというのは現実として捉えながらも、それ以上にしっかり我々が純粋に非自民・非共産ということを訴えることによって増える票があると思っています」
■共産党・唐橋則男が立候補 自民党政治からの脱却
一方、前回の衆院選で立憲・小熊氏を支持していた共産党の唐橋則男さん(63)は今回、立候補を決断した。 唐橋候補 「野党共闘を追求してきたっていうのが、つい最近まで前提にありました。立憲の代表に野田さんがなったわけですよね。安保法制の問題で立憲主義を守るということで一致してやってきたわけなんですが、そのことが外れてしまってすぐできないということになってしまったのが一つ。もう一つ、(立憲が)維新とも組むというようなことも言ってきて、私たちは維新を自民党の応援団というようなところで見ているので、野党共闘はできかねないと」 有権者には、今の自民党政治からの脱却を訴える。 唐橋候補 「1つ目は裏金献金の解明。2番目は暮らしの問題で、安心して暮らせるためには賃上げ、景気を回復させるために消費税を下げるというようなところとか、そういうことを中心に経済政策を充実させるということ。あともう一つ、農業を守るっていう。全体的な問題なんですけど、農業を守っていくっていうのが必要なんだと思います」