横浜M、クラブ史上初決勝進出!10人で耐えPK戦勝ち 5・11&25にアルアインと激突/ACL
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)東地区準決勝第2戦(24日、日産スタジアム)初優勝を狙うJ1横浜Mが決勝に進出した。蔚山(韓国)との前後半を3―2で終え、2戦合計3―3で迎えた延長でも決着がつかず、PK戦を5―4で制した。17日に行われたアウェーの第1戦に0―1で敗れた横浜Mは、前半に3点を先行したが、その後、1点差に詰め寄られた。PK戦ではGKポープ・ウィリアム(29)が5人目のキックを止めた。5月11、25日の決勝ではアルアイン(アラブ首長国連邦)と顔を合わせる。 降り注ぐ雨の中、スタジアムが歓喜に包まれた。PK戦までもつれ込んだ準決勝第2戦。GKポープが相手5人目のシュートを止めた。 「本当にホッとしている。体がギリギリだったので、駆け引きとかなく、自分を信じて決めた方向に飛んだ」 クラブ史上初のACL決勝進出。仲間を鼓舞し続けた守護神は、120分の激闘を振り返った。 第1戦を0-1で落とした横浜Mは序盤からMF植中の2得点などで3点をリードした。だが、前半39分にDF上島が退場となり、10人での戦いとなると、昨季のKリーグ王者を相手に防戦一方となった。蔚山のシュートは実に40本(横浜Mは14本)。ポープを中心に体を張って耐えた。 リバプール選手時代の2004~05年に欧州CLを制したキューウェル監督。ACミランとの決勝は0―3から追い付いてPK戦を制した。指揮官は不利な状況でも走り続けたマリノスの選手を「試合に懸ける思いがあった。全員をとても誇りに思う」とたたえた。 浦和、鹿島、G大阪に次ぐJリーグ勢4クラブ目の決勝進出。悲願のアジア制覇を視界にとらえた。(一色伸裕) ◆2得点を挙げた横浜M・植中 「(23日に監督から)『ハットトリックをしろ』といわれた。できなかったけど、得点で貢献できてよかった」