郵便ポストが進化した…韓国で40年ぶりモデルチェンジ「資源循環型」
【12月17日 KOREA WAVE】韓国郵政事業本部は16日、環境保護を目的に新しい形態の「ECO郵便ポスト」を導入すると発表した。40年ぶりのモデルにチェンジで、従来の手紙や小包を受け付けるだけでなく、使用済み医薬品やコーヒーカプセルの回収機能も備える。年末までにソウル市鍾路(チョンノ)区と江南(カンナム)区全域、およびソウルの22カ所を含め約90カ所に設置される予定だ。 ECO郵便ポストは、郵便物と使用済み医薬品やコーヒーカプセルなどの回収物の投入口を分け、郵便物の汚染を防止する構造となっている。 さらに、投入口のサイズを拡大し、小型小包の受け付けも可能になった。小包の投函は、郵便ポストの表面にあるQRコードをスキャンするか、郵便局アプリやホームページの簡易事前受付で申請し、案内された16桁の受付番号を小包の表面に記載して投函する。 現在の郵便ポストは1984年から運用されている。材質も繊維強化プラスチック(FRP)から鋼板に変更され、環境汚染防止にも配慮している。 郵政事業本部は、2023年から使用済み医薬品回収事業を開始し、さらにコーヒーカプセル回収事業にも乗り出した。これに伴い、ポスト投入口の構造の見直しが必要となり「ECO郵便ポスト」が生まれた。 使用済み医薬品とコーヒーカプセルは、従来の郵便ポストにも投函可能だ。使用済み医薬品は専用の回収袋または一般の封筒に密封し(液体薬品は除外)、封筒の外側に「使用済み医薬品」と記載して投函する。コーヒーカプセルは、コーヒー豆のかすをカプセルから取り出し、アルミ製カプセルのみを専用回収袋に入れて投函する。 一方、たばこの吸い殻や飲み物などを投げ込んで郵便物を損傷した場合、郵便法に基づき3年以下の懲役または3000万ウォン(約321万円)以下の罰金が科される。また、紙くずやゴミの投棄も軽犯罪処罰法や廃棄物管理法に基づき罰金や過料が課されるため、正しい使用方法を守るよう呼びかけている。 韓国郵政事業本部は、郵便ポストの減少を抑え、地域のどこでも簡単に利用できるように「ECO郵便ポスト」を徐々に設置を拡大する計画だ。 韓国郵政事業本部のチョ・ヘグン本部長は「ECO郵便ポストの導入により、郵便サービスの向上を期待している。郵政事業本部は郵便の利便性を高め、資源循環型郵便サービスが全国に広がるよう最善を尽くす」と語った。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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