衝撃の97%後払い ドジャースに貢献した大谷翔平のぜいたく税対策に賛否両論「リーグが崩れかねない」「違法ではない」
世界を驚かせた大谷翔平とドジャースの“超大型契約”。その衝撃的な内容が明るみになった。 【動画】波紋を広げる炎上投稿! 大谷翔平のユニが燃やされる映像 現地時間12月9日に大谷はドジャースと10年総額7億ドル(約1014億円)というスポーツ史上最高額の契約を締結。文字通り前代未聞の金額に球界のみならず、世間にも話題を提供した。 興味深かったのは、大谷側が7億ドルの大部分が“後払い”にするよう求めていたという点だった。自らの年俸を抑え、チーム全体の年俸を下げることで、ぜいたく税にかかるコストを削減。余剰資金をドジャースが補強費に回せるようにしたわけである。 この「後払い」の内訳が判明した。米メディア『The Athletic』のファビアン・アルダヤ記者は、「ショウヘイ・オオタニはドジャースとの10年7億ドルの契約の中で、毎年の年俸7000万ドル(約101億5000万円)のうち、6800万ドル(約99億4000万円)分を後払いにする」と伝えた。つまり契約下にある10年間での年俸はわずか200万ドル(約2億9000万円)で、後払い分は契約の終わった2034~43年の間に支払われるという。ちなみに後払い分に利子は付かないとも報じられている。 何よりも「勝利」にこだわった大谷らしい内容ではある。また、球界のアイコンとして、あらゆるスポンサー収入もある彼だからこそできる契約でもある。しかし、一方でぜいたく税制度の“抜け穴”を突いたものであるため、現地でも賛否両論を巻き起こしている。 異例と言うべき97%後払い契約に関する情報を伝えたアルダヤ記者のX(旧ツイッター)には、英語の投稿で「これは球界の問題なのではないか」「他のオーナーはどう思うだろうか」「97%の後払いは完全に狂気だ」「オオタニは悪くないがリーグが崩れかねない」とルールの見直しを求める批判的な意見が相次いだ。 一方で、現行のルール上は何の問題にも抵触しない。そのため、「何の違法でもない」「オオタニ側は見事にやってのけた」「ドジャースは幸運だった」「改めて凄い契約だ」「オオタニは勝利だけを求めている」といった好意的な意見も寄せられている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]