春高バレー Wエースは「パワー」と「跳躍力」一関修紅(男子)「1点の重み」を心に刻み全国へ! 岩手県
岩手めんこいテレビ
2025年1月5日に開幕する春の高校バレー全国大会の岩手県代表・男子の一関修紅高校は、3年生コンビを中心とした攻撃的なバレーで2年前の先輩を超える史上初のベスト8を狙います。 2年ぶり15回目の出場の男子の一関修紅。 2024は1月の新人戦で3位、5月の県高総体で準決勝敗退と悔しい思いをしながら進化を遂げてきました。 チームの中心は「パワー」のエースと「跳躍力」のテクニシャン、タイプの違う2人の3年生アタッカーです。 パワフルなスパイクを武器とするのがエースでキャプテンの及川蓮選手。“岩手史上屈指のアタッカー”とも称されます。 及川蓮主将(3年) 「サーブの最高が112km/hでベンチプレスは100kgです。自分のパンチ力を生かしたスパイクをみんなに見てほしい」 そしてもう一人の得点源は跳躍力が光る村田優希選手。 垂直跳びの高校生の平均は約60センチと言われている中、村田選手は何と91センチ。空中で相手の動きを見て打つコースを変えていきます。 村田優希選手(3年) 「入学当時は70cmぐらいしか跳んでいなかったが、(跳躍力を)伸ばすことができてとても喜ばしい」 さらに県の決勝戦では味方のアタックがブロックされたボールを足で拾うという驚異の反射神経も見せました。 「パワーの及川、跳躍力の村田」、県の決勝戦ではチーム全体で奪った点数のうち7割以上がこの2人の得点でした。 攻撃の決定率を高めているのが2年生セッター・山崎凰駕選手のトスワークです。 高橋昇禎監督が県大会のMVPに名前を挙げています。 例えば、真ん中の選手に速攻を打たせると見せて相手のブロック3人を引き付けますが、その直後、セッターの背中側に村田選手が飛び込んできてフェイント。ブロックは対応できません。 また、他の選手をおとりにしながら村田選手が切り込んできて強烈なスパイク。相手のブロックを完全に翻弄しています。 山崎凰駕選手(2年) 「3年生の2人がマークされている中で他の人を使ったり(しながら)、その2人を使う場面をしっかり考えながら上げた。サーカスみたいなバレーをできたら楽しいと思う」 男子の岩手県代表の過去最高記録はベスト16。ベスト8に最も近づいたのは2年上の代のチームでした。 和歌山の名門・開智高校を相手にフルセットの激闘。「勝利まであと1点」のマッチポイントを3回握りながらも最後は逆転負け。 その瞬間を1年生だったキャプテンの及川選手はコートの横で見ていました。 及川蓮主将(3年) 「全国で最後の1点を取ることがとても難しいことを1年生のうちから分かっていて、体験が今生かされていると思う。チームの目標はベスト8なので、自分のプレーを最大限発揮して3年間やってきたことをオレンジコートの舞台で発揮したい」 初戦の相手は愛媛県の新田高校。2年生主体のチームでインターハイにも出場しています。 先輩たちが残した進化のための「1点の重み」を心に刻み一関修紅が新たな扉を開きます。
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