食品2900品目以上、電気・ガスも…10月は値上げ続々 「最低賃金」引き上げ「児童手当」拡充も…
日テレNEWS NNN
10月、ソーセージやチョコレートなど2900品目以上の食品が値上げとなります。他にも電気・ガス料金などが値上がりします。一方で、10月1日以降、都道府県ごとに最低賃金が順次、引き上げられます。私たちの生活はどのように変わるのでしょうか。 ◇ 1日夜、私たちが取材したのは、熱々の手作りソーセージや、ガパオが売りのタイ料理店です。加工肉や野菜、調味料などの仕入れ値が上がったため、今月、5年ぶりにメニューの値上げをすることに決めたといいます。
タイ料理店 オーナー 「Aセット(1100円)が1500円くらいになって、Bセット(1600円)が2000円くらいに値上がりするかなと…」「お客様が来やすい値段で提供したいけど、そうはいかなくなってしまうのが現状なので、こちらとしてもけっこう痛い」 そんな飲食店を今後、さらに悩ませることになりそうなのが、ことし最大の値上げラッシュです。
帝国データバンクによると、今月値上げが予定されている食品は2911品目。物流費や原油価格高騰などの影響で、特にハムやソーセージ、飲料などの値上げが多いといいます。 ◇ 1日、神奈川県のスーパーマーケットで行われていたのは、値札の張り替え作業です。199円で販売していた1.5リットルのコカ・コーラが、60円値上げの259円に。さらに水やチョコレートなど、値上げする商品は約300点にのぼるといいます。 買い物客 「いろいろな物が値上がりして、家計に厳しいなと」 買い物客 「なるべく安いときに買って、冷凍して(工夫している)。本当はもうちょっと買いたい」 ◇ “値上げの波”は、都内の洋菓子店でも…。 ミニマルビーントゥバーチョコレート 代表取締役 「この10月が限界。本当に心苦しいなと」
全ての商品にカカオ豆を使用している、こちらの店では、アフリカのガーナなどから直接仕入れているといいますが、猛暑や干ばつで不作のため、仕入れ値は去年と比べて、約2.5倍に。そのため、10月1日からほぼ全ての商品の値上げに踏み切ったといいます。ガトーショコラは500円アップの4490円に。板チョコやクッキーもそれぞれ値上げしました。 ミニマルビーントゥバーチョコレート 代表取締役 「正直、この値上げでも、吸収できているか、というとできていない。できれば(カカオ豆が)もうちょっと適正な価格まで戻ってほしい」 ◇ 他にも10月から値上がりするのが電気・ガス料金。政府の補助金縮小により、大手電力会社全てで320円から400円程度、値上がり。また、日本郵便は郵便料金を約30%値上げします。