2023年冬のボーナス、金額は「20万円~40万円未満」が最多!? 使いみちは「貯金・預金」が10年連続でトップに
消費者の節約志向が高い理由
同調査では、節約志向についても調べています。その結果、2023年10月では67.0%の人が「節約したい」と回答しました。2023年6月は68.6%、同年2月では70.1%などとなっています。節約志向が非常に高い状態が継続しているといえますが、背景の一つには実質賃金の減少傾向が挙げられるでしょう。 厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、日本の実質賃金は下がり続けています。実質賃金指数をみると、令和元年は前年比で-1.0%となり、令和2年は前年比で-1.2%でした。令和3年は前年比で0.6%と上昇したものの、令和4年は再び前年比-1.0%となっています。 名目賃金が上昇しても、それ以上に消費者物価指数が高まってしまった結果、実質賃金は減少傾向にあります。これが、消費者の節約志向が高いままの理由の一つでしょう。 個人ではなかなかコントロールできないものでもあるため、基本的には一生懸命働いたり節約したりするなどの対策を講じることになるのです。今後、実質賃金も上昇してくれば、預貯金以外にも安心してお金を使えるようになるでしょう。
手放しでは喜べない2023年冬のボーナス事情
2023年冬のボーナスについて、60%強の人が60万円未満の支給額となっています。ボーナスの使いみちで最も多いのは預貯金ですが、預貯金する人の割合は減っています。 一方で、ボーナス全体のうち預貯金に回す割合は増加傾向がみてとれ、その目的は将来への備えとしている人が大半です。節約志向も高いままであり、将来への不安を抱いている人は少なくありません。実質賃金が上がれば、お金を使う人の割合も増えるでしょう。 出典 株式会社ロイヤリティ マーケティング 第59回 Ponta消費意識調査 厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等 厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和4年分結果速報の解説 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部