【速報】釧路簡裁が桂田精一被告の保釈を認める決定 釧路地検が準抗告 知床観光船事故
STVニュース北海道
2022年に北海道・知床沖で観光船「KAZU I」が沈没し、あわせて26人が死亡・行方不明となった事故で、釧路簡易裁判所はさきほど、9日に起訴された運航会社社長の桂田精一被告の保釈を認める決定をしました。 一方、釧路地検はこの決定を不服として準抗告をしました。 「知床遊覧船」の社長・桂田精一被告は、業務上過失致死の罪で9日に起訴されました。 桂田被告の弁護側は、9日に保釈を申請し、釧路簡易裁判所は10日、保釈を認める決定を出しました。 保釈金の額は明らかになっていません。 これに対し釧路地検は、この保釈決定を不服として準抗告をしたということです。
起訴状によりますと、桂田被告は2022年4月23日午前10時ごろ、知床沖に強風注意報などが発表され、天候の急変によって事故の恐れがあったのに、観光船「KAZUⅠ」の出航の中止の指示や航行を辞めさせる業務上の注意義務を怠り、船首甲板部のハッチ開口部から海水を流入させ、午後1時20分すぎ、船を沈没させて乗客乗員26人を死亡させたとされています。 釧路地検は桂田被告の認否を明らかにしていません。
桂田被告は起訴を受けて、コメントを発表しています。 「知床遊覧船が事故を生じさせ、多くの乗客の方、船員に犠牲を生じさせてしまったこと、また依然として行方不明の方々もおられることについては、法人代表者としてこれからも謝罪と償いを続けていく所存です。これから刑事裁判を受けることになりましたが、刑事裁判の場では、本件事故に関わる私個人の認識や記憶していることをきちんと申し述べたいと思います」