フィンランドの学校で銃撃 12歳が死亡 当局同い年を拘束
バンター、フィンランド、4月3日 (AP) ― 北欧フィンランドの首都ヘルシンキ都市圏のバンターにある学校で4月2日朝、12歳の男子児童が1人を射殺、2人に重傷を負わせた。 現地時間午前9時8分、銃撃の通報を受けた警察が、ヘルシンキ郊外のバンターにあるビエルトラ中学を封鎖した。総生徒数約800人という同校は、中等教育と高等教育を含む教育機関。 撃たれた12歳の少年は即死、他の2人は重傷を負った。 目撃者の一人はメディアに、「銃を持った児童は教室の後ろから入って、3人を撃って逃げようとしたが、警察が捕まえたと思う」と述べた。 犯行に使われた小銃は、発砲した児童の親類の名前で登録されていたという。 警察は事件発生から1時間以内にヘルシンキ市内で、銃を所持したこの児童の身柄を拘束した。 児童は警察の初期の取り調べに対して、発砲したことを認めたが、動機については語っていない。警察は事件を殺人と殺人未遂の疑いで調べるとしている。 フィンランドでは、刑事責任を問われる最低年齢が15歳であることから、警察は児童を正式に逮捕することができないため、15歳未満の容疑者は、警察による事情聴取を受けた後、児童福祉当局に引き渡される。 人口560万人のフィンランドでは、狩猟と銃の所有が長い伝統があり、150万丁以上の銃器が許可され、約43万人の免許保有者が登録されている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)