福島市飯野町のUFOの里づくり 市、取り組み強化 魅力発信に地酒開発へ
福島市は今年度、UFOの里として知られる市内飯野町の魅力発信を一層強化する。UFO(未確認飛行物体)を活用した地域おこしの取り組みを市の「宝」と位置付け、宇宙をイメージした地酒の開発をはじめ、宇宙やUFOに関連しまちづくりを進める国内外の自治体との連携を模索する。15日、市飯野支所で第1回の推進委員会を開き、UFOの里づくり戦略プロジェクトを公表した。 プロジェクトの柱は以下の通り。日本酒は市内の金水晶酒造と連携し仕込む。宇宙の神秘的な雰囲気を、にごり酒で表現する。銘柄は公募した上で年度内にお披露目する。UFOの里をPRするロゴマークを新たに作成する他、宇宙などに関連したまちづくりを進める自治体とのイベント開催なども検討する。 推進委員会は市や地元の関係者合わせて15人ほどで組織し、木幡浩市長が委員長に就いた。サングラス姿で登場した木幡市長は「すばらしい財産を生かしながら、話題づくりをしていきたい」とあいさつした。
委員を務める飯野まちづくり研究会の阿曽隆一会長は「今まで以上にアイデアを出し、古里を盛り上げていく」と前を見据えた。 飯野町では2021(令和3)年、国際未確認飛行物体研究所(UFO研究所)が誕生した。昨年度までの3年間は県の地域創生総合支援事業(サポート事業)を受け、地元有志らがUFO関連事業を進めてきた。 【UFOの里づくり戦略プロジェクトの柱】 ・新ロゴマークの作成、シンボルキャラクター活用 ・国内外の宇宙、UFO関連都市との連携 ・ホームページの整備、SNS(交流サイト)での情報発信 ・UFOフェスティバルの充実 ・地酒などUFOにちなんだ商品開発 ・UFOの里巡りマップの作成 ・つるし雛(びな)祭りとの連携