竹灯籠に震災復興願う 富山県立山町・正恩寺でイベント、書も並べる
富山県立山町白岩地区にある正恩寺で28日、能登半島地震の復興を願うチャリティーイベント「竹あかりと書道の夕べ」が開かれた。能登で支援活動をしている同寺若坊守の松岩由紀子さん(50)が企画。松岩さんが制作した竹灯籠約300本と、地域の書道教室の生徒3人がしたためた作品35点を並べた。訪れた人たちは幻想的な光を見つめ、被災地の早期復興を願った。 松岩さんはボランティア団体「とやま311ネット」(酒井隆幸代表)のメンバーで、石川県輪島市などで炊き出しやがれき撤去などの支援をしている。現地には壊れたままの家に住んでいる人がいると言い「町は発災当時と変わらず、ひどい状況」。地震から4カ月となる中、「皆に関心を持ち続けてほしい」との思いでイベントを企画した。 本堂に並ぶ書道作品には「希望の光」「人生いつだってこれから」などといった被災地へのメッセージが書かれている。会場には被災地の写真を掲げ、募金箱も設置した。
義援金は同団体の支援活動に役立てる。松岩さんは「復興の道のりは長い。自分にできることからしていきたい」と話している。