「生きるパワーと考える力を与えてくれる、人生の映画」 LiLiCoが、映画『異人たち』スポット映像のナレーションを担当
1987年に出版された山田太一作の長編小説「異人たちとの夏」を、『荒野にて』『さざなみ』などの監督/脚本家アンドリュー・ヘイの手により再び映画化した、映画『異人たち』。この度、映画コメンテイターのLiLiCoがナレーションを務めた、本作のスポット映像3種類(30秒ver.2種、15秒ver.1種)が公開された。 本作では、子供の頃の記憶をたどって懐かしい故郷を訪れた主人公のアダムが、まるでタイムスリップしたかのように、死別した両親との再会を果たす。山田太一が創作したこのユニークな幻想譚に魅了されたアンドリュー・ヘイ監督は、本作の再映画化にあたり、自らのプライベートな要素を織り交ぜ、愛と孤独、喪失と再生、家族の絆といった普遍的なテーマを探求。子供の頃に両親を交通事故で失い、30年前に負ったそのトラウマゆえに誰かを愛することさえ忘れていたアダムが、思いがない両親との交流によって子供時代に回帰していく。 特別スポット映像のナレーションを務めたLiLiCoは本作を観て「素晴らしい作品に出会ったなと。もう涙で目がいっぱいで。映画観終わったあと、泣いちゃって喋れませんでした。私の人生に、こんなにも影響を与える映画って果たして今まであったでしょうか。毎日1回は思い出します。もう一度観たい!!」と、ヘイ監督の描く「異人たち」の世界に感動が溢れ、涙が止まらないほど心を動かされたと語る。 映像内のナレーションで“もし、亡くなった両親ともう一度会えたとしたら―あなたは何を話しますか?” そう問いかけるLiLiCoは「観たあと、父に電話しました。親子っていつもは大した会話はないんですよ。でも一言一言が以前よりも大切になりました。『異人たち』観てください。きっと分かります。」と本作で描かれる深い家族の愛に感銘を受け、自身の父親との時間を見つめ直したことを明かし、「決して明るいシーンが多いわけではないのに、なんでこんなに生きるパワーと考える力を与えてくれてるんでしょうね。この描き方は素晴らしいです。これは人生の映画。これが本当の愛なんだなって。」と本作への溢れる想いをコメントした。 映画『異人たち』は、2024年4月19日(金) 日本公開。
otocoto編集部
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