中島、着々と好成績 五輪代表圏内にも浮上―男子ゴルフ
男子ゴルフの中島啓太が、世界中を飛び回る欧州ツアー(DPワールドツアー)で奮闘している。 【写真】日本ツアー賞金王となり、ボードを掲げる中島啓太=2023年11月26日、高知・Kochi黒潮CC まずは1月にアラブ首長国連邦(UAE)で行われた大会に出場し、いきなり4位。その後も中東、南アフリカなどを回り、3月末にニューデリーでのヒーロー・インディアン・オープンを2位に4打差をつけて制した。同ツアーで日本選手として史上5人目の優勝を果たし、「自信になった。これからも勝ちを重ねていきたい」と誇らしげに言った。 昨季は23歳にして日本ツアーで賞金王に輝き、今季は「2025年に米ツアーへ行くための1年間」という明確な意図を持って欧州ツアーに参戦している。出場がかなわなかったマスターズ・トーナメント終了後のポイントランキングは15位。有資格者を除いた上位10人が来季米ツアーの出場権を獲得できるため、この位置なら目標達成の可能性は膨らむ。欧州ツアーは全44大会の長丁場。まだ約3分の1が終わったばかりだが、歩みが順調なことは確かだ。 次戦は欧州ツアーと日本ツアー共催のISPSハンダ欧州・日本どっちが勝つかトーナメント(25日開幕、静岡・太平洋クラブ御殿場)。国内での大会出場は昨年11~12月の最終戦以来となり、注目が集まる。 初優勝により世界ランキングが上がって自己最高位を更新。パリ五輪の日本代表争いでも、2番手に浮上した。アマチュア時代はナショナルチームで活躍。ジョーンズ・コーチらとはプロ転向後も交流が続いており、「スタッフさんにも恩返しをしたいので、(代表の)ユニホームを着られるように頑張りたい」と言う。高いモチベーションを持ちながら、タフなシーズンを戦っている。