頭がバグるほどの魔改造! RZ34フェアレディZだと思ったのに……違うじゃん!!【大阪オートメッセ2024】
異様なオーラを放つ日産フェアレディZを発見!
2024年2月10~12日の期間、大阪港湾部のインテックス大阪で開催された「大阪オートメッセ2024」。期間中には速報で会場のリポートをお送りしましたが、ここでは開催の様子、紹介しきれなかったブースや展示車両を振り返り、あらためて紹介していきたいと思います。 【画像】魔改造されたZ33型フェアレディZのそのほかの画像を見る(11枚) 今回は、ショップや個人の出展者が集まった4号館で見つけた「GARAGE EXELLENT(京都)」が出展していた「日産フェアレディZ」を紹介していきます。
ワイドボディキットを装着したガルウイングのRZ34……かと思ったら!?
ぺったんこに着地しそうな車高短車がずらっと並ぶ列の端に、異様なオーラを放つ「フェアレディZ」が展示されていました。 オートメッセ会場を見まわった感覚では、ガルウイング自体はそれほど珍しいわけではないので、「Zのガルウイング+ワイドボディキット装着カスタム……発売直後のRZ34でこれだけ大胆に改造するのは珍しいかも」と思いシャッターを切って気づきます。「あれ? これ、RZ34じゃない!?」 そうです、外観の迫力とインパクトに紛れて初見では気づきませんでしたが、この車両のベースはZ33型のフェアレディZだったんです。ショルダーラインから下はフルカスタムされているので原型は分かりませんが、ルーフの形状とウインドウグラフィックが紛れもなくZ33のものです。 その正体は輸出仕様の「350Z」でした。 それを踏まえて各部を見ていくと、まずフロントセクションはボンネット、左右フェンダー、バンパーと、すべて作り直されています。フェンダーのタイヤから後ろの部分にかろうじてZ33の面影が残っています。 ヘッドライトユニットはRZ34のものが移植されているようで、これで全体の印象が化かされたのでしょう。
リヤビューからはZ33とは判別不能!?
後ろにまわるとさらに大胆なカスタムに驚かされます。こちらもフロントと同様にRZ34のテールランプをごっそり移植してあるので、リヤビューでRZ34ではないと素早く見抜ける人はかなり少ないのではないでしょうか。 そして、このセンター4本出しのマフラーが圧巻です。後方に張り出したディフューザー形状のバンパー下部よりさらに突き出ていて、信号待ちで後ろについたクルマは車間を多めに空けてしまうことでしょう。 リヤフェンダーはその上で食事ができそうなくらい拡幅され、ベタッと路面に張りついたようなシルエットを形作っています。大胆な造形に目を奪われて意識が届きづらいですが、このワイド化だけでもかなりのインパクトです。 そして、車体の前後には女性をモチーフとしたエアブラシのグラフィックが施されていて、近くで見ても楽しませてくれます。 内装も抜かりありません。濃淡2色のオレンジで全体が張り替えられていて、天井やフロアマットまでワンオフ製作で統一されています。どれだけの労力と費用がかかっているのでしょうか。 カッパー(銅)色のディスクが特徴的な極太のホイールは「infinitewerks」製。着地寸前の車高はおそらくエアサスを装着しているのでしょう。 残念ながら製作者に話は聞けませんでしたが、どんなカスタムビルダーがこのような車両を製作したのか、興味が尽きません。
往 機人