レアンドロ・トロサール(C)Getty Images

大きな話題を集めたアーセナルFWレアンドロ・トロサールの退場について、プレミアリーグの元審判員であるダーモット・ギャラガー氏が解説した。 【動画】まさに死闘！マン・C劇的同点弾にカラフィオーリ鮮やかミドル 22日にエティハド・スタジアムで行われた優勝候補同士による大一番。10分にハーランドのゴールでマンチェスター・シティが先制したものの、アーセナルは前半アディショナルタイムまでにカラフィオーリとガブリエウがネットを揺らして逆転する。しかし、前半終了間際にトロサールが2枚目のイエローカードで退場すると、アーセナルが自陣に引いたことで一方的な展開に。攻め続けるマンチェスター・Cはなかなか守備をこじ開けられなかったものの、終了間際にストーンズが劇的な同点弾を決め、2-2の引き分けに終わった。 しかし、この試合は結果よりも審判の判定やピッチ上での激しい衝突・振る舞いなどが大きな話題に。特に前半終了間際にトロサールが2枚目のイエローカードで退場となったシーンは大きな話題を呼んでいる。プレミアリーグ側は「試合再開を遅らせた」としてボールを蹴り出したアーセナルFWに警告を与えたものの、試合後にミケル・アルテタ監督が激怒するなど物議を醸している。 そして今回の退場について、ギャラガー氏が『スカイスポーツ』で解説。「文句は言えないだろう」とし、以下のように続けた。 「（ベルナルド・シウバに対する）ファールの後だったので、その点については疑いの余地がない。ノーファールやプレーの中断もない場合、ああやってボールを蹴り飛ばしただろうか？ 絶対にないだろう。彼はマルティネッリにあんなパスを出すはずがない」 「今季、すでに審判が厳しく罰しているのを見てきたはずだ。彼もあんなことをすべきじゃないとわかっているだろう。審判は厳しく罰すると言っており、非常に厳しい態度を見せてきた。仮に1人の選手が罰を逃れたとしても、他の選手が『俺は罰を受けたぞ』と言うのは正当化できない」 一方で、前半途中にジェレミー・ドクがプレー中断後にボールを蹴り出したシーンではイエローカードが提示されておらず、一部では「一貫性がない」とも指摘されている。この件についても、ギャラガー氏は以下のように分析した。 「これはボールを蹴り飛ばして再開を遅らせたとは思えない。FKの位置が間違っている。主審もボールを戻そうとしていた。ドクは審判を見て、アーセナルの選手にボールを戻したんだ。これは再開を遅らせたわけではない。ボールを戻しただけ。これは大きな違いだよ」