投手歴約3年のソフトバンク育成6位ルーキーが恩師の前で見せた成長 3軍戦で2回パーフェクト「分かっていても打たれない真っすぐを」
◆交流戦・ソフトバンク3軍6―1四国アイランドリーグplus香川(7日、タマスタ筑後) ソフトバンクの育成ドラフト6位ルーキー右腕、藤原大翔(はると)投手(18)=福岡・飯塚高=が2回をパーフェクトに抑える力投を見せた。 ■古巣対戦で上林が魅せた【動画】 8回に3番手で登場。先頭打者を150キロの直球で見逃し三振を奪うと、続く打者には二ゴロ。最後は再び150キロの直球で三直に打ち取った。9回も空振り三振、一ゴロ、最後は二ゴロに抑えて一人も走者を出さなかった。2日の愛媛戦(タマスタ筑後)に続いて、日本では2度目の登板。「前回は初球にボールが多かったので、初球にストライクを投げることを意識した。いい流れでいけた」とうなずいた。 飯塚高時代に最速149キロをマーク。投手経験は高校からと短いが、身体能力が高く、伸びしろ十分と評価されて、4月の3軍韓国遠征では最速151キロを出して、自己最速を更新。この日は150キロを4回マークし「指にうまくかかっていた」と手応え十分。イニングまたぎは初めてで「1イニングと思って、最初からぶっ飛ばしたけど、まさか(2イニング目を)行くとは思ってなかった」と笑った。 この日は高校の恩師、吉田幸彦監督が観戦に来ていた。「監督が来ていて緊張した」と明かすが、吉田監督は「高校時代より、コンパクト(なフォーム)に投げていて、球も速くなっている。今日見た限りでは安定している」と評価した。 「真っすぐで抑えられたので、分かっていても打たれない真っすぐを投げていきたい。球速は常に150キロを目指す。体ができてきたらいずれ先発をやりたい」と藤原。伸びしろしかない18歳が、進化を続ける。(浜口妙華)
西日本新聞社