1回2死二塁、西日本短大付・高峰の適時内野安打で、二走・奥（手前左）が先制の生還（撮影・軸丸雅訓）

　第106回全国高校野球選手権福岡大会準々決勝は19日、北九州市民球場で行われ、東海大福岡と西日本短大付が対戦した第1試合は雨のため5回裏の西日本短大付の攻撃中に中断。3時間3分の中断を経て6―1と西日本短大付の5点リードで継続試合となった。 ■いよいよ大詰め！福岡大会8強出そろう【トーナメント表】 　西日本短大付は春夏連続出場を狙う東海大福岡のエース佐藤翔斗（3年）の立ち上がりを攻め、初回に4本の長短打で3点を先制。4回までに7安打に足を絡めて6点を奪うなど看板の打線が力を発揮した。 　東海大福岡は3回に1点を返したものの、大きくリードを許す苦しい展開を強いられた。佐藤は自己最速の146キロをマークしながらの大量失点を「うまく準備できずに試合に入ってしまった。ボール1個分の細かいコントロールが定まらずヒットを打たれた」と振り返る。継続試合については「この雨をプラスだと捉えて準備し直したい」と話し、さらに「東海の打線は中盤から終盤に粘りを発揮するのが持ち味」と反撃を呼び込む投球を誓った。 　西日本短大付は一気にたたみかけたいところで、雨に流れを止められた形となった。初回に先制の適時内野安打を放った主将の高峰駿輝（3年）は「やりたい気持ちもあったけど、自然には勝てないので切り替えてやるだけ。（再開後は）自分の打席から始まるのでチームに勢いをつけられたら」と意気込んだ。 　天を味方につけるのはどちらか―。継続試合は20日の第4試合として同球場で行われる。19日の第2試合として予定されていた近大福岡―九州国際大付戦も雨天順延となった。 ◆20日の福岡大会準々決勝は以下の通り。 午前9時　　  近大福岡―九州国際大付 午前11時半　春日―福岡大若葉 午後2時　　  飯塚―福岡大大濠 午後4時半  　東海大福岡―西日本短大付（継続試合）