海岸はゴミだらけで漁船は打ち上げられたまま…能登半島地震「石川有数の名勝地」目を疑う現場写真
石川県有数の名勝地には、目を疑うような光景が広がっていた。 4月1日で、発生から3ヵ月となった能登半島地震。記者は石川県を代表する観光地で天然記念物に指定されている「見附島」(珠洲市)を訪ねた。3月には北陸新幹線の金沢・敦賀間が延伸開業し、被災地の観光業を支援するための「北陸応援割」も始まり復旧が進んでいると思われたのだが……。 【衝撃画像】海岸はゴミだらけで船は打ち上げられ…能登地震「石川有数の名勝地」目を疑う現場写真 「能登半島地震の影響で旅行客が遠のいた石川県で、まず復興すべきは観光地の和倉温泉(七尾市)と見附島といわれていました。しかし和倉温泉は断水などインフラの被害が大きく、見附島は4m近い津波に破壊されほとんど復旧作業が進んでいません。震源地に近かったこともあり、強い揺れで損傷が激しいんです」(全国紙社会部記者) 見附島は、形状が戦艦に似ているため「軍艦島」とも呼ばれる美しい島だ。しかし対岸の浜には漁船が打ち上げられたままで、護岸は崩れ生々しく土肌をさらしている。海岸には津波による漂流物があふれゴミだらけ。建物の多くが倒壊し、手つかずの家屋も多数見受けられた。 「海岸は『えんむすびーち』と呼ばれ、震災前は多くの旅行客が訪れていたのですが……。今では、ほとんど人影が見られません。幸せを呼ぶとされる鐘は基礎部分が壊れ、今にも倒れそうです。ここは、地震発生時から時間が止まったままなんですよ」(地元住民) まもなくゴールデンウイークの観光シーズンが始まる。だが見附島が再び賑わいを取り戻すには、まだかなりの時間がかかりそうだ。 取材・PHOTO:川柳まさ裕
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