"戦闘服の上に法被"地方の祭りの景色が変化 「これが良いか悪いか分からんけどね」担い手不足で自衛官が参加
■「神幸祭」始まる100人がかりで舁き山を 5月11日、祭りの初日「お下り」を迎えました。午後3時すぎに神輿が出発して、山笠の奉納が始まります。 まず、車輪が付いた2基の曳山が100m離れた御旅所へ移動。 舁き山は、100人がかりで動かします。 ■7年前、なかなか山笠を担ぎ上げられず… 7年前の「神幸祭」では、地域の舁き手が、山笠を担ぎ上げようとしますが、なかなか上がりませんでした。 山笠は、何度も止まりながら、御旅所を目指していました。 ■”戦闘服に法被”45人の自衛官が参加 今年は、戦闘服の上に法被を着た45人の自衛官が参加します。 地元の舁き手「真ん中4(人)の両端3(人)で入ってもらいます。」 山笠を担ぎ上げることはできるのでしょうか?1基めの山笠は、一発で担ぎ上げられました。 観客から拍手が湧き上がります。 地元の舁き手「自衛隊来たので良かったですね。ものすごくスムーズ。」 訪れた観客 「素晴らしくスムーズにいったのにびっくりした。いつも大体止まりますよね。山笠がなかなか動かなくてね」 「やっぱり動きが安心して見られる所が今年は良いですね。迫力が違います。」 ■2基め以降は、簡単に担ぎ上げられず ただ、2基め以降は、そう簡単には担ぎ上げられません。 参加した自衛官「上がらんすね。いや次上げます、上げれ上げれ!」「肩痛いです」 肩にタオルを忍ばせる自衛官の姿も見られました。 力任せでは上がらないのがこの山笠。 舁き手の息が合わないと、山は動きません。 ■雨で山笠は重くなるも全6基を無事奉納 2日目の「お上り」。 田植えに必要な雨を願う神幸祭にふさわしい雨となりました。 幕や幟が雨水を吸い、山笠は、さらに重くなります。 自衛隊の協力を得た生立八幡宮の神幸祭。 無事、全6基の山笠の奉納を終えました。 地元の舁き手「どうもありがとうございました。来年も来てよ、頼むよ」 陸上自衛隊第40普通科連隊・藤本将平第1中隊長「地域の伝統を守っていく上で、そういったことに貢献できるのは誇り高い仕事なのかなという風に感じました。」 地元の舁き手「助けを頂きながらでもこういう伝統ある行事・祭りは残していきたいですね、後世に。」
RKB毎日放送