在沖米空軍司令官が性的暴行事件を県に説明 謝罪せず「裁判に協力」
沖縄県内で米空軍兵が不同意性交などの罪で起訴された事件で、米軍嘉手納基地（沖縄市、嘉手納町、北谷町）のニコラス・エバンス司令官と在沖縄米国総領事のマシュー・ドルボ氏が27日、県庁を訪れ、初めて県側に事件の内容を説明した。 なぜ沖縄県に連絡がなかったのか 米兵事件、自民県連も「常識外れ」 エバンス司令官は「深い懸念をもっており、心配をおかけしていることを遺憾に思っています」と述べた。 起訴された米空軍兵のブレノン・ワシントン被告については、嘉手納基地所属と説明。「地元当局の捜査に協力してきた。これからも捜査、裁判に全面的に協力していく。罪を犯した者は責任をとることが求められる」と述べた。 応対した池田竹州副知事は「非人間的で卑劣な犯罪は、女性の人権を蹂躙（じゅうりん）する重大かつ悪質なものであり、断じて許すことはできず強い憤りを覚える」と抗議。再発防止策を早急に講じ、内容を県民に公表することを求めた。 エバンス司令官は、起訴から3カ月経っての説明になった理由については言及せず、謝罪の言葉もなかった。約15分で面談を終えて退席した。
朝日新聞社
