セリエA首位、でもドリブル成功数は“リーグ16位” インテルの攻撃に突破力の武器は必要か
ドリブラーと呼べる選手が不足している
現在セリエAで首位を走るインテルに不足しているものは何か。 チームは指揮官シモーネ・インザーギが採用する3バックを軸に安定した戦いを見せているが、伊『Gazzetta dello Sport』が少ない問題点の1つに挙げるのが『ドリブル』だ。 今季のインテルはここまでチーム全体で110回のドリブル成功数を記録しているが、これはリーグで16番目の数字となっている。攻撃を完成させるうえでドリブルが絶対必要というわけではないが、リーグ首位を走るチームとしては寂しい数字だろうか。突破力のオプションがあると心強い。 そこで注目すべきが、現在インテルが獲得に動いているとされるクラブ・ブルージュ所属のカナダ代表MFタジョン・ブキャナンだ。 右サイドハーフ、右サイドバックに入る機会の多いブキャナンは、昨季のチャンピオンズリーグで35km/hのトップスピードを記録するなど、縦への推進力に優れている。インテルは負傷しているファン・クアドラードの代役候補としてブキャナンを狙っているが、今のチームにはいないタイプの右ウイングバックとなり得る。 右のウイングバックには大型DFデンゼル・ダンフリースもいるため、ブキャナンはバックアッパーからのスタートとなるだろう。それでも、スピードに強みを持つブキャナンのような選手は途中出場からでも違いを生み出せるはず。補強ポイントとして突破力あるウイングバックを狙うのは悪くない判断と言えそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部