「最近“車両火災”のニュースをよく見ますが、なんで燃えるんですか?」 冬は特に要注意! 「燃える原因」とすぐできる“大切な愛車を守る”ための対策とは?
冬に要注意の車両火災! 何が原因?
秋から冬にかけては、車両火災が発生しやすい季節として知られています。 その理由の1つは、乾燥した空気の影響で可燃物が燃えやすい状態になるためです。 日本国内においても、最近では車両火災がWebニュースやテレビで取り上げられるなど、依然として深刻な問題となっています。 【画像】「えっ…!」 クルマが燃えた後のエンジンルームがヤバすぎ! 画像で見る!(14枚)
消防庁が2024年11月に発表した「令和5年における火災の状況について」によると、2023年に国内で発生した総出火件数は38672件で、そのうち車両火災は3521件を占めていました。 この数字は全体の約9%と、小さな割合に思えるかもしれませんが、一度発生すると大きな被害につながる可能性があるため、十分な注意が必要です。 車両火災の主な原因は、大きく2つに分類されます。 1つは車両自体のトラブル、もう1つは車内に置かれた物品によるものです。 車両トラブルでは、エンジンオイルや燃料の漏れが最も多い原因とされています。 特に事故による損傷で燃料が高温部分に触れた場合、火災が発生するリスクが高まります。 また、長期間整備を行わずに使用された車両では、配線の劣化や部品の老朽化が火災を引き起こすこともあります。 一方で、意外に見落とされがちなリスクが車内に置かれた物品です。 例えば、車内に放置されたペットボトルは日光を集めて虫眼鏡のような状態になり、シートなどの可燃性素材に引火する場合があります。 また、ダッシュボードに放置されたライターやスプレー缶も要注意です。 これらは直射日光や車内温度の上昇で発火・爆発の原因となることがあります。 さらに、フロントガラスに吸盤で取り付けられたアクセサリーが、凸レンズ効果で集光し高温を引き起こすケースも報告されています。 車両火災を未然に防ぐためには、日常的な注意が欠かせません。 定期的に車両の整備を行い、エンジンや配線の状態を確認することが重要です。 特に、燃料やオイルの臭いが車内外で感じられる場合は、速やかに専門業者に点検を依頼してください。 また、車内には可燃性の高い物品を放置しないようにしましょう。 ペットボトルやライター、スプレー缶などは、直射日光が当たる場所や高温になる場所に置かないことが基本です。 では、万が一車両火災が発生した場合は、どのように対応すれば良いのでしょうか。 最初に行うべきは、車両を安全に停止させることです。 ハザードランプを点灯させて周囲に異常を知らせながら、道路の左側に車を寄せて停車します。 その後、すみやかに車両から降り、安全な場所へ避難してください。ここで注意すべきは、一度車両を離れたら戻らないことです。 火災が広がると、ガソリンやオイルが引火して爆発する危険性があるためです。 避難後は、ただちに119番通報を行い、消防隊員の到着を待つようにしてください。 火の勢いが小規模に見える場合でも、自力で消火を試みるのは避けるべきです。 車両火災は想像以上に急速に広がり、危険を伴います。 JAFのロードサービスや保険会社の緊急対応サービスを活用するのも良いでしょう。 最後に、火災を防ぐだけでなく、万が一の事態に備えることも重要です。 車内には小型の消火器を常備し、その使い方を家族と共有しておきましょう。 また、日頃から安全運転を心がけ、エンジンやブレーキに過度な負荷をかけない運転を徹底することもリスク軽減につながります。 車両火災は、突発的に発生する場合もありますが、多くは日常の注意や定期的な点検によって防ぐことが可能です。 これからの季節、特に乾燥した冬場は火災リスクが高まります。 安全な車内環境を維持し、安心してドライブを楽しむために、今一度火災対策を見直してみてはいかがでしょうか。
くるまのニュース編集部
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