パキスタン南西部で続くテロ バスを止めて乗客を拉致殺害
バルチスタン、パキスタン、4月15日 (AP) ― パキスタン警察は、同国南西部のバルチスタン州の幹線道路でバスを止め、乗客8人を拉致・殺害した武装4人組を捜索している。 警察によると、同じ4人組はこれより先にも車を止めて、2人を殺害、6人に負傷を負わせている。 事件が発生したのは4月12日で、現場となったバルチスタン州は、独立を求める分離主義者による反政府運動の舞台となってきたところだ。 当局によると、4人組は幹線道路を封鎖してバスを止め、乗客のIDカードを調べて8人をバスから連行して殺害、山中に逃げ込んだ。目撃者によると、武装集団はパンジャブ州東部出身者を標的にしているようだという。 警察は犯行現場から5キロほど先の橋の下で、8人の遺体を発見・収容した。 これより先に4人組は別の車を止めようとしたが、止まらなかったため2人を殺害、6人に負傷を負わせたという。 バロチスタン州では、武装グループは警察や軍隊、インフラをターゲットにしており、拉致や誘拐はむしろ稀だという。 犯人グループから犯行声明は出ておらず、身の代金の要求や犯行の動機なども明らかになっていないという。 パキスタン政府は、同州の反乱は鎮圧したと主張しているが、州内の暴力は依然として続いている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)