ぬりえコンテスト人気 氷見・お菓子の美術館 子ども、カラフル装飾
●「スイーツデコ」の4種類 氷見市芸術文化館で北陸初開催の「お菓子の美術館~渡辺おさむスイーツアートin氷見~」(富山新聞社、北國新聞社主催)のぬりえコンテストが子どもらの人気を集めている。本物そっくりの「スイーツ」で華やかに彩られた世界を楽しんだ後、会場の外でもカラフルな色で思い思いの装飾を施す光景が広がっている。 【写真】「お菓子の宮殿の晩餐会」を楽しむ山口さん=氷見市芸術文化館 コンテストでは本物のお菓子のようなデコレーションを施す「スイーツデコ」で木馬やガラスの靴、日本地図、ウサギがデッサンされている4種類のぬりえ用紙から選び、来館した子どもらが色鉛筆やクレヨン、クレパスなどで思い思いのぬりえを楽しんでいる。 ガラスの靴にカラフルな色を施した立山町立山中央小1年の澤井環さん(6)は「かわいく描けた」と満足顔。同町立山北部小1年の中川うたさん(6)もウサギのぬりえに「色が塗れて楽しい」と笑顔を浮かべた。 コンテストの応募期限は会期最終日の30日まで。20日現在442点の応募があり、応募者にはお菓子の美術館の特製ステッカーがプレゼントされた。 応募作品は現代美術作家で「スイーツデコ」第一人者の渡辺おさむさんが審査し、優秀作品に賞品が贈られる。ぬりえは館内で掲示される。 ●「夢の世界」にワクワク 氷見・比美乃江小2年生が鑑賞 氷見市比美乃江小2年生ら約60人が22日、「お菓子の美術館」を鑑賞し、心をワクワクさせながら「夢の世界」を満喫した。 児童は「泳げたい焼きくん」などが並ぶ「お菓子の水族館」に歓声を上げた。食卓やシャンデリアがスイーツで彩られた「お菓子の宮殿の晩餐会」では目を輝かせ、足立紡さんと山元日向斗さんは「ケーキやパフェが食べたくなった」と漏らした。 「お菓子のファンタジー」では児童は木馬のメリーゴーランドの色が変わる様子に見入り、体長4・5メートルの「ドラゴン」では奈落を表現した鏡や、牙をのぞき込む姿も見られた。前心央璃さんは「細かいところまで表現され、すごかった」と感想を語った。名画の「モナリザ」にクリームでひげをあしらう作品に「落書きしとる。呪われるよ」との声も上がった。 お菓子で能登半島から日本海側の街を再現したジオラマに、児童らは氷見の場所を見つけて指さし、水元翔太さんは「きれいだった」と語った。大漁旗に寒ブリなどを表現した「氷見」では記念撮影を楽しんだ。 ●ミス・ワールド代表山口さん「幸せ」 世界的なミスコンテスト「ミス・ワールド2022」の日本代表でモデル・タレントの山口佳南さん=氷見市出身=が22日、「お菓子の美術館」を鑑賞し「幸せ。幸せ過ぎてすごい、すごい」と目を輝かせた。 スイーツが大好きな山口さんは「本当に気になっていた。どんなスイーツの世界があるのかワクワク感があった」と指摘。「お菓子の宮殿の晩餐会」や、バロック様式がテーマの華美な「鏡の間」で記念撮影を楽しみ、「幸せな空間。作品一つ一つが繊細で美しく、品があり、心がワクワクしている」と感想を語った。