南こうせつ、デビューから約55年 フォークソングとの出会いは中学生 「キュッ」と魅了された
日テレNEWS NNN
フォークシンガーの南こうせつさん(75)が、東京・港区で行われた『第22回グッドエイジャー賞発表・授賞式』に登場し、フォークソングとの出会いを振り返りました。 【画像】南こうせつ 同い年の谷村新司さんを追悼 現在デビュー55周年記念のコンサートツアーを行っている南さん。司会者から“フォークソングとの出会い”を聞かれ「すーごく長くなります」と前置きをすると、会場からは笑いが起こりました。 まず、南さんは「私は小学校の頃に戦後の歌がラジオで流れてきました。『リンゴの唄』とか、藤山一郎さんの『青い山脈』とか、そういうのがずっと流れていたんですね。そして高度成長期、テレビの普及で演歌とか歌謡曲が中心になっていくんですね。それはあんまり得意じゃなかったです」と幼少期の音楽についてトーク。 続けて、「小学校4年の時にエルヴィス・プレスリーを聴いてびっくりしましたね。ロックンロール、うわぁぁって、踊りましたね。ロックンロールを聴いていく中で、フォークソングってギター1本持って歌うんですけど。素晴らしいシンガーがいっぱいいて、ピート・シーガーとかボブ・ディランとか。今までのプレスリーさんとかフランク・シナトラとかの詩っていうのは、全部格好良かったんですけど。“今夜は君を離さない”とか、“明日までお前を抱きしめる”とか、“2万6000回のキッス”とか、そういうのだったんですよ」と、洋楽に触れた時代を懐古しました。 そして、「ところが、フォークソングっていうのは『戦争やめようよ』って。それからキング牧師さんが出てきた頃に、『人種差別はやめよう』って。その時に先頭でみんながギターを持って歌ってたのはフォークだったんですね。ボブ・ディランが歌ってたし、ピート・シーガーが歌って、ピーター・ポール&マリーが歌って、そこに“キュッ”って中学生だったからひかれたんですね。それが今(につながっている)かなっていう感じですね」と語りました。 『グッドエイジャー賞』は、年齢を重ねても人生を楽しみ、魅力ある人生を送っている人をたたえるもので、芸能界からは南さん、俳優の紺野美沙子さん(63)が選出されました。