【パリ五輪】三浦龍司「一番の難所」越え2大会連続ファイナル!メダルへ「決勝も全力」
◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)5日目 パリ五輪・陸上競技の5日目イブニングセッションに男子3000m障害予選が行われ、東京五輪7位の三浦龍司(SUBARU)が8分12秒41をマークして4着で2大会連続の決勝進出を決めた。この記録は自己4番目で、来年の東京世界選手権の参加標準記録(8分15秒00)をクリアしている。 【動画】予選を通過した三浦龍司の走りをチェック! スタートして1周目のうちにアブラハム・キビウォト(ケニア)ら3人がスッと前に出る。実はレース前に「キビウォトとエチオピアの選手が2分40秒(1000m)くらいで行くと言っていたので、そこについて行く、と話していたんです」と三浦。世界トップランナーたちと招集所でそんなやりとりをしていたというから驚かされる。 その言葉通り「3人の先頭集団がやりたいようなレース展開になった」が、そこにしっかりとついていき、集団は通過ラインの5人に絞られた。最後は「後ろも気になった」というが危なげなく4着でフィニッシュ。「一番の難所である予選を突破できてホッとしますし、素直にうれしいです」と笑顔を見せる。 日本選手権以降は「障害の感覚的にはもう一つだった」とやや不安もあったようだが、「ピークが合ってきた。前(視界)がクリアだったのもありますが、感覚も良かった」と手応えを得た。東京五輪から比べても「着実に力がついて勝負の駆け引きができる中であのレースができたのは今まで大きく違うところ」と成長を感じている。 いよいよメダル挑戦へのスタートラインに立った三浦。「予選も全力でしたし、決勝も全力。自分の走る位置の確保を優先して判断に遅れないようにしたい。ラストのキレや押し切るといったところ(力)が必須かなと思います」と冷静に勝負の時を見据えている。 男子3000m障害決勝は日本時間の8月7日深夜の4時40分にスタートする。
月陸編集部