【速報】元職員を殺人罪で追起訴、塩尻市の老人ホーム入所者死亡事件
殺意の有無を慎重に判断
塩尻市内の老人ホームで入所者が薬物中毒で死亡した事件で、長野地検は16日、殺人罪で元老人ホーム職員(41)=諏訪郡下諏訪町=を長野地裁に追起訴した。鑑定留置を踏まえ、殺意の有無などを慎重に判断した。認否は明らかにしていない。 鑑定留置は地検松本支部が松本簡裁に請求、昨年10月24日から調べていた。 追起訴状などによると、元職員は2022年5月28日ごろ、勤務先の「ケアハウスえんれい」で、入所者の前田裕子さん=当時(77)=に何らかの方法で向精神薬を飲ませ、翌日ごろ、薬物中毒で死亡させて殺害したとしている。 捜査関係者によると、前田さんの遺体からは向精神薬など複数の薬物成分が検出された。元職員は老人ホームの同僚女性に薬物入り飲料を飲ませた傷害などの罪で複数回起訴されており、地裁松本支部で公判が続いている。