「シビル・ウォー アメリカ最後の日」国のかじ取りに失敗すると…未来の日本でも起り得る?
【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。1日、石破茂さんが内閣総理大臣に指名され、石破内閣が発足しましたね。5度目の挑戦で悲願の自民党総裁の席を手に入れた石破総理の手腕に大きく期待したいところです。 さて、日本で国を主導するリーダーが決定したことに関連し、国のかじ取りに失敗したアメリカを描く映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日」(公開中)を紹介します。 今作は連邦政府から19の州が離脱し、内戦が勃発した未来のアメリカが舞台。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリストたちが、1年以上取材に応じていない大統領に直撃取材を行うべく、ニューヨークから紛争地を抜けホワイトハウスを目指す、というお話です。 この映画でまず面白いのがその世界観です。国を揺るがす内戦は政府軍とテキサス州・カリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力」との間で勃発するんですが、この2州の組み合わせというのが現実ではまずありえない。カリフォルニア州は民主党の地盤、対してテキサス州は共和党の牙城とも呼ばれる州です。決して相いれない水と油のような2つの州が手を結ぶという、まさにフィクションならではの設定が非常に面白いと感じました。 また、政府側・西部勢力側のどちらにも肩入れしない視点もポイントです。どちらが正しい、どちらが悪いということは描かず、ひたすら戦場に放り込まれたジャーナリストが何を見たかを伝えることに終始しているんですよね。まさに「CIVIL WAR」。内戦というタイトルの通りです。 作品の設定自体はフィクションですが、描かれている内戦の悲惨さは起こりえるものです。何かのきっかけで、アメリカという大国でも内戦に陥ってしまう可能性があるんだということを感じさせられます。それは日本も例外ではありません。内閣総理大臣という国のトップが変わると体制も大きく変わります。石破さんには強いリーダーシップで日本をまとめあげていってもらいたいですね。 今作は、本国アメリカでは4月に公開されていますが、日本では大統領選にあわせてあえて公開を遅らせています。来月に迫る大統領選を前に、ぜひ見ていただきたい一本です。
有村昆